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夏バイトに行て機械娘にされてしまった  作者: ジャン・幸田
第一五章:薫の忘れえぬ夏の日
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15-17 薫の”機ぐるみ”初体験

 機械娘といえば、通常は”奴ら”によって機械化された女性被害者を意味するが、同時にパワードスーツなどを纏った生身の女性に対しても使われることがある。どちらも外見上は区別がつかないからだ。


 今回、薫用に用意されたガーディアン・レディ・エリカのブッラクヴァージョンは、同じ小型核融合炉搭載タイプであっても他のメンバーのものよりも高性能だった。その性能は兵器級であったが、そのことを知っていたのはサイバーテック関係者と映画会社の役員のみであった。そのため撮影スタッフはただの”機ぐるみ”ぐらいにしか思っていなかった。


 その日、薫は拉致されて連れてこられたところから撮影が始まった。まず着ていた服を切り刻まれたうえで、身体を装着マシーンに入れられるまでを撮影したところでカットになった。すぐ次の場面を撮影する準備をするためだ。下着姿のままサイバーテックの女性技術者と一緒に更衣室に行った。


 そこで全身消毒用の薬剤とバスタオルを渡され、シャワールームに入った。その時、薫はシャワーを浴びながら鏡に映る自分の顔を不安な気持ちで見つめていた。


 「この顔って、自惚れているわけじゃないけど、表情は綺麗だと自分も思う。しかし、瞳は両方機械仕掛けの義眼だし、その奥にあるはずの生身の脳のかわりに、この肉体の本当の持ち主である薫媛のオリジナル生体脳をコピーした機械脳が金属球のなかに納まっている。そんな自分が機械の外骨格に覆われるとどんな気持ちになるのか不安よ!」


 しばらくして、薫は全裸で現れた。もう今日一日人間の服を着る事はないので、隠す必要は無かったので堂々と出てきた。女性スタッフはおもむろに用意されたものを出してきた。


 「薫さま。これを装着してください。江藤会長から説明不要といわれたのでいたしませんが、終わりましたら合図してください」というと後ろを向いてしまった。さすがに同性とはいえ下腹部をマジマジとみるのが恥ずかしかったようだ。


 この時、用意されたのは機械娘用のショーツとブラであった。ショーツは下腹部の前後に装着すると、ずっと排泄をサポートするもので、完全に融合してしまう。また機械娘用のブラは機械娘の中に閉じ込められても胸の形が崩れないようにする役目があった。


 しかし、装着した時に気付いたが、両者の色は薫の肌の色に近かった。まるで何も着ていないように見えたのだ。それに下腹部には役割はわかっていたが、鍵穴のようなものがついていた! それには薫は恥ずかしくなってバスタオルで身体を覆ってしまった。


 装着マシーンに戻った薫は元の姿勢に戻った。この場面は全裸のように見えるが、小さめなビキニを付けていたので問題なかった。ここからブラック・エリカの着ぐるみを着せられていくというわけだ。


 「それにしても、素肌の上に装着するなんて・・・それじゃ長期着用タイプだよねこれって。まさか沖縄までこの格好で行きなさいとでもいうのかな?」


 そう思っていると装着マシーンが稼動し始めた。とはいっても映画上の設定で、この機械そのものは”半自動”なので装着する部品を手作業で投入しなければならないが、映画のなかでは素晴らしいスピードで装着していく光景になっていた。


 そのため、部品の一つ一つを”装着マシーン”に閉じ込められている薫の身体に手作業で装着していた。この時、薫は自分の素肌の上にスーツの外骨格の内側に塗られた特殊樹脂に覆われる快感に襲われていた。これは装着者の苦痛を和らげるものであったが、同時に機械の体に閉じ込められる事を意味していた。


 まず薫の下腹部にある機械娘用ショーツの鍵穴に外部連結用排泄管が入れられていった。脚本に書いていたことでもあったが、これには思わず大声を出してしまった。

 

 「なにするんよ! いやらしいわね、この機械は! あたしを機械にでも改造するというのよ」


 「ああ、大人しく機械になりなさい! でも、心配するな。お前の自我は消えたりしないさ。友達のエリカを退治するために必要だからな」

 

 「え、エリカに何をさせようとするのよ! あたしタダの高校生よ! 頭だって良くないし体力も自慢できないわよ! そんな奴を改造したって意味無いじゃん!」


 「そうだな、そうかもしれんけど、お前は人質みたいなものさ! だから大いに役に立ってもらうさ。それにガーディアン・エンジェルの奴らと戦ってもらうさ!」


 「いやだよそんな! エリカは親友なのに闘うなんて嫌だよ! 機械に身体にされたら元に戻れないからエリカに殺されたいよ!」


 そういった会話を改造(実際は装着)されながらしていたが、現実の薫はまだ少女のあどけない素肌が外骨格で覆われていく度に気持ちよくなっていた。この時、なんで早く機ぐるみを着なかったのだろうかと考えていた。


 「なんか、わたし生まれ変わって行くみたい。なんか本物の機械娘になったみたいだわ。か弱かった生身を本当に補完して行ってくれているわ」


 この時、薫の体は首から下が完全にガイノイドのような機械の身体に変身していた。そして頭部も覆われていった。完全に頭部が覆われたところで、義眼の機能が停止し機械脳に直接外部の映像が送られるようになった。この時から薫は生体ガイノイドと同じようになってしまった。


 「私はブラック・エリカ。組織に歯向かう彼女らを抹殺する事で、忠誠を誓います」


 そう台詞をいったところでカットされたが、薫の肉体は完全に外骨格の中に閉じ込められてしまった。


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