表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏バイトに行て機械娘にされてしまった  作者: ジャン・幸田
第一四章:薫の青春時代
103/130

14-08 舞台に上がったよ

 「薫、あたし彩夏に会えるのならステージに行きたいよ。それにあなたも眼鏡っ娘でしょ!一緒に行こうよ」 亜佐美は嫌がる薫の手を引っ張っていった。途中、亜佐美は薫からスペア用の眼鏡を借りてかけていた。なにもそこまでしなくてもと思ったが、ミーハーな彼女を止めるのは難しいと諦めていた。この日、叔父さんの好意で送迎用バスも手配してもらっていたので、一緒に帰らないと意味がなかったので、他の人に断りをしてから付いていった。


 三番ゲート前には数十人の女の子が集まっていた。広岡の説明では彩夏のヒット曲「渚の人魚姫」を合唱してくれという事だった。この曲の内容は人魚が一目ぼれした漁師に会うため、眼鏡をかけた少女に変身するものなので、眼鏡をかけた女の子を集めたということだった。そして歌詞カードを渡していったが、その時密かにスタッフに撮影させていた。


 「しかし彩夏もこの会場に来ている素人を使えなんて無茶を言いやがるから困ったもんだ。今日はこうやってイベントに来た女の子を集めてみましたといって誤魔化そう。どうせファンイベントに来た女の子を見たところでスカウトしようと思う娘がいるわけないだろ」


 広岡は彩夏に対する”アリバイ”作りでこんな企画を急いで作ったのだ。こんな簡単に共演者を見つけたら楽なのにと考えていた。どうせ見つからないだろうけど。


 薫は亜佐美や他の少女と一緒にステージで「渚の人魚姫」を歌わされてしまった。この曲自体は某有名スポーツ飲料のCMソングだったので聴いたことがあったが、特に好きでもなかった。でも機械脳のアーカイブによってある程度正確に歌えた。


 ステージの様子を裏のモニターで広岡が確認していた。こんな玉石混合な集団をみても面白くないと思ったが、一人の高校生に釘付けになった。この美少女だけどどこか抜けたような可愛らしさが目に入った。髪は長くて歌もうまかった。そうだこの娘を一応スカウトしよう!


 ステージの合唱も終わり、最後はサインと握手会が行われた。また会場内では彩夏やガーディアン・レディの関連グッズの販売が行われていたので、亜佐美や同級生たちは会場内を点在していた。この時、薫は興味なかったのが時間まで余裕があるので、亜佐美と一緒に行動していた。


 その時、二人に広岡が近づいてきた。広岡は名刺を差し出すと次のことを言い出した。


 「いま彩夏のマネージメントをしています広岡といいます。今日はあなたを次の映画で共演するエリカ役になって頂きたいと思いまして声をかけました。すいませんが、少しでいいですから話を聞いていただけないでしょうか? 」


 この事を聞いて、思わず歓喜の声をあげる彼女を見て薫は何が起きたか判らなかった。亜佐美がスカウトされたのだ。亜佐美が連れて行かれそうになったので薫も一緒についていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ