プロローグ
初めての投稿です。
至らないところばかりですが、皆様どうぞ宜しくお願いします。
東京ミッドタウン52階立て高級マンションの最上階の一室で彼・北条彗はシャワーを浴びていた。烏の濡れ羽色の髪は濡れ、成熟した色香も増している。
身長は180くらいだろう、モデルのような長い手足には鉄をも穿つ凶悪な拳、
瞬発力のあるカモシカのような筋肉が付いている。
整った面長な輪郭に細い顎、綺麗なへの字形の眉、綺麗で澄んだ優しい目には意志の強さも感じられる。
筋の通った程良い大きさの鼻、形のいい薄い唇がついていて、その顔は世間一般で言えばなかなか優れた容姿と評価されるだろう。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
鼻歌を口ずさみながら、彼は素早い動作で身だしなみを整えていく。
「今日は何も問題が無いといいが・・・」
彼の表の顔は証券取引所の1部に上場している、大手のディベロッパーに7年間勤めている会社員である。
その会社の社員は多く見積もっても300名を下回るが、年商は920億円を越えている。
人数と年商の数字を比較してもわかるだろうが、単純に考えると一人につき3億円分以上の仕事を1年間でこなしていることとなる。まさに少数精鋭を体現している会社だ。
彼は事業部に在籍していて、都市の開発事業の企画を一手に引き受けている。
もちろん企画だけで終わるはずもなく、金融機関、下請けの建築業者、大手ゼネコン、行政との折衝も彼の仕事であり、日々様々なトラブルを卓越した折衝力や臨機応変に対応できる回転の速い頭脳で解決している。
「よし、行くか!」
お気に入りの香水を付け、その香りを楽しみながら彼は出勤した。
部屋には彼の付けた香水の香りと染み込んだ彼の匂い、そして彼の日常の痕跡が残されていた。
※
「はぁ・・・・・・」
今俺は戦っている。
密閉された空間にたくさんのオヤジ。そして壮絶なる加齢臭!
通勤ラッシュという名のモンスターに絶望的な戦いを強いられていた。そう、強いられているんだ!!
「死ぬかと思った・・・・・・」
自分に付けている香水の香りで死闘に勝利した俺はようやく地獄から解放された。
「北条課長お早う御座います。」
声を掛けてきたのは、我が新宿支店のアイドル受付嬢の滝沢瑠璃だった。
「お早う、滝沢。」
ん~~~相変わらずエロい体をしている。
確か年齢は21、身長は160くらいだろうか、すらりと伸びた長い手足にくびれた腰、シミ一つ無い白磁の肌に
肩に掛かるくらいの長さの、艶のある亜麻色の髪、小さく整っている丸顔のには
アーモンド型の大きなつぶらな瞳、丁度いい大きさの筋のとおった鼻、かわいいアヒル口
そして・・・・・・ベストのボタンすら弾き飛ばしそうな凶器!!
そう、凄いのだおっぱいが!
歩くたびに揺れているその爆弾に俺はもう・・・・・・たまらん・・・・・・
「北条課長、今日仕事が終わってから少し時間を頂けますか?」
顔を見ると頬は薄い紅をさしたように上気していて、その瞳は潤んでいる。
脈も速く、息も若干だがあがっているようだ。
これは恋愛相談か?まぁ今日は仕事の後も特に予定は無いし付き合うか───
「いいぞ、じゃあ待ち合わせはここで時間は後で連絡する。」
そう言った瞬間、彼女の顔に安堵の色が浮かび、パァッと向日葵のような明るい顔になった。
「はい、連絡待ってます。無理を言ってすみません。」
─────少しの間彼女と会話して俺はエレベーターに乗った。
※
今日一日の仕事を終えて滝沢と合流して夜の銀座に向かう。
彼女は少し緊張しているようだが、時折見られるはにかんだ笑顔が何とも可愛い。
「ん?」
目的地に向かう途中ビルの隙間が歪んでいるようにみえた。
いや、正確にいうと隙間の空間か・・・
嫌な予感がしたので足早に彼女の手を引いて立ち去ろうとした─────────
「キャ──────!?」
急に手を引かれて焦ったのか彼女のかわいい声が響いた。
しかし今はそんなことを気にしている場合じゃない───
俺は瞬間的に7つあるチャクラを全力で回し、爆発的な加速を─────明らかに人外の領域に至るであろうその加速で
彼女諸共に離脱を試みた──────
しかし、既に彼女の体の左半分が歪みに捕らわれていた───
何だこれは?彼女の捕らわれた体が透けているのだ・・・・・・
「北条課長早く逃げてください!」
助けて欲しいはずなのに、俺を心配する彼女の声を聞いて彼女を置いて逃げるという選択肢はなくなった。
俺には使命があるが今はそんなことはどうでもいい。
「絶対に助ける!!」
瞬間的に全チャクラから溢れ出ている気を腕に集中させた。
「滝沢!歯を食いしばれ!!」
言った瞬間、一気に滝沢を引きずり出した。
──────────────ブォ
彼女の体が宙に浮いてるのがみえる───
地面に落ちても怪我をしなければいいが───
自分の体をみると体の大部分が透けていた───
体が宙に浮いているような浮遊感を感じる───
もう言葉も発せ無いらしい───
─────────────────────大丈夫?
声が聞こえた瞬間意識が闇にのまれた─────
初めて書くいたので緊張しました。(>_<)
これからも宜しくお願いします。