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ネット掲示板のノリでVTuberのママになったTS絵師とその娘の物語。  作者: カミトイチ《SSSランクダンジョン〜コミック⑥巻発売中!》


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VTuber.28



――あれは昔、私が転生し第二の人生での途上。花も恥じらう花の高校2年生の頃だった。


その頃からネットに入浸り掲示板に住み着いていた。自分でスレを立てるでも無く、人の少ないところで密かにイラストを貼り自己満を繰り返していた日々。


そんな折、死にたがりからレスがついた。


『死にたい』


たった一言。


その頃の私はイラストの技術を伸ばすべく全てにおいてドライに生きていた。睡眠時間を削り、休日を費やし、全てをそこに集約し絵の練習をしていたのだ。


(死にたい......で?っていう)


しかし描いても描いても画力が上がっている気がせず、悩み、あげくこんな人の居ないスレへとイラストを無意味に貼り付けまくる日々。


簡単に言えば伸び悩んでいた時期であった。


『死ねば?』


なので平気でこういう事を書いてしまえる程、気持ちに余裕が無かった。今思えばこの返しは完全にアウトなんだけど、一度死んでいる私にはこのレスは絶妙にむかつく一言だった。


こちとら死にたくなかったけど死んじまったんだぞふざけんな、みたいな。


そこからこの子との会話が続いた。


『殺して』

『めんどくせー。やだよ』

『死んでやる』

『あ、はい』

『本気だから』

『どぞ』

『これでわたしがホントに死んだら後悔するよ』

『後悔するのはおまえだバカが』

『しない』

『するね』

『どうして』

『こんなレスしてるのがいい証拠だろーが。未練たらたらでみてらんねー。せめてやりたいこと終わらせてからどぞー。出直してこい』


『やりたいこと?』


『じゃなきゃ後悔するぞ』

『わたしいじめられてるの』

『あ、そ』

『なんかムカつくからいじめるんだって言ってた』

『ほう』

『意味わからなくない』

『まあ、意味わからんな』

『でしょ』

『いや、お前が意味わからん。そんなやつら無視だろ無視』

『むりだよ。学校で顔合わすから』

『なら行くな。そいつらのために死ぬな。バカらしい』

『いいのかな』

『いい。許す』

『そっか』


『あ』


『?』

『けど条件がある』

『条件?』


『やりたいことを死ぬ気でやれ。なんでもいい。それに全てを費やせ』

『やりたいことなんて無い』

『じゃあ好きなもんだな。なんかねーの』

『VTuber』

『ああ、VTuberいいね。これから流行ると思うし。それやれ』


『わかった』


『ひとつ言っとく。お前が今学校で感じてる通り、嘆くだけじゃ誰も助けちゃくれないんだよ。自分を助けられるのは自分だけ。周りじゃなく、自分が動き出さなきゃ何も変わらない』


『うん』


死ねとは言ったものの、ホントに死なれたら困る。この時の私はそう思ったんだろうな。


『あと毎日報告にこい。わたしが良いというまで続けろ』

『わかった』

『続ける事が一番難しいからな。がんばれ』

『うん』


それからこの子と仲良くなった。互いの連絡先を交換し、通話をするほどに。


けれど、恥ずかしかったのかVTuberの活動的なものの進行具合は教えてくれなかった。しかし、その変化からは前へと進めている事が伺いしれ私はもう大丈夫だなと安堵した。


それが、今や大人気VTuberとなった、『白雪えま』だった。


まるで妹のように思っていた。けれど、彼女の引っ越しや私の仕事が忙しくなってきたのをきっかけに段々と疎遠になってしまった。


まさかこんな形で再会するなんて。


(......命を救われた、か)


あの時のあれは、きっと本気だったんだな。


美心と蓮華さんが帰った後、私は昔の記憶をひっぱりだし物思いにふける。


一度死んでその命の尊さをしっているのに、あの時彼女へ投げた言葉は『しね』か。最低だな、私は。


......でも、元気そうで良かった。


けど、いつからVTuber活動を始めたんだ?もしかして私と言い合いをしたあの日から?


いや、あの頃はたしかまだクロノーツライブは出来てなかった。だとすれば、個人勢として活動していたのか。......てか、会ったりしていた時はえまちゃん中学生だったよな。


気がつけば私は無意識に『薄氷シロネ』をネットで検索していた。


(......薄氷シロネ、クロノーツライブ三期生。加入は今から2年前か)


いくら大手の箱でも2年で160万人はすごすぎるな。めちゃくちゃ頑張ったんだな、えまちゃん。


なんか、こう、あれだな。昔めんどうをみていた親戚の小さな女の子が、数年経って立派な社会人になっていたのを見た感覚だ。(前世の体験談)


なんとも言えない感動があるな。あれだけ死にたいと言って絶望していた彼女が立派になったもんだ。



その時、ふと画面にDMの報せが入る。



「......クロノーツライブ、薄氷シロネのマネージャー」


届いたのはコラボについてのDM。内容は要約すると、スケジュールが予定で埋まっているから最低でも今年中のコラボは難しいとのことだった。


(デスヨネー。まあ、もとからすぐにコラボできるとは思って無かったから良いけどね。つーか、コラボ出来るだけでも嬉しいからなこっちは)


と、わりと予想通りの展開に私はひとり「うんうん」と相づちをうった。が、しかし、DMが追加で送られてくる。


「ん?もう一通......」


そちらもコラボについてのDM。内容は要約すると、来週の予定が一部キャンセルとなったため急ではあるがコラボの枠が用意できるとのこと。

可能であれば出来るだけ早めに連絡が欲しいと記載されていた。


「.......来週?」



高低差で心臓パァーンなるわぁ。






【とても重要なお願い】


先が気になる!執筆頑張れ!と思われた方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★で評価を頂けると嬉しいです!


執筆の原動力になりますので、よろしくお願いします!!


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