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第2話 自己紹介

ガラガラガラガラガラ…

「しかし嬢ちゃん…あんた何者なんだ?助けてくれたことには感謝しかねぇが…どうして静寂の森なんて場所で…」

そう問いかける男、他の面々も彼女の返答を待っている

(…どう説明するべきか…馬鹿正直に世界を救いに来た魔女です!なんて言われて俺だったら信じるか?…信じる信じないにかかわらず今後の関係は少しこじれるだろうな…だったらいっそのこと適当にでっちあげるか…)

「え~っと、私はこの森でおじいちゃんと二人で住んでて…いい年だし外の世界を見てきなさいっておじいちゃんに言われて…それでとりあえず人里を探してるところで…」

……………

(…?なんかまずったか…?)

「いや~!嬢ちゃんも大変なんだな!しかしこんな静寂の森なんてところに人が住んでるなんて聞いたこともないんだが…その強さならまぁそうなんだろう!」

「しかし、俺たちもラッキーだったな…グレートウルフ3体はさすがに…というか普通死を覚悟するものだからな!」

「本当にそうね…あのままじゃ護衛しきれないどころか全員死んでいたもの…本当にありがとう!」

「ところで…その口調なんだが…」

男がそう疑問を口にするとほかの面々も気になっていたとばかりにこちらの様子をうかがっている

「ん~、それは~」

「おじいちゃんの影響で~」

さっき適当に考えた設定をつらつらと口にする俺

「いつもは普通の口調なんですけど…戦闘とかそういう忙しい場面になっちゃうとおじいちゃんの口調がうつっちゃうんですよね~」

「なるほど、な、まぁ見た目的にはむしろ普通なんだが…さっきまでの話し方を聞いてると違和感が半端ないな…」

「本当はそっちの口調が演技だったり…

(!!!)

はしないよな、ガハハハハ!」


「よし、嬢ちゃんの身元もわかったところでまずは自己紹介でもするか!俺の名前はダッシュ!見ての通り剣士だ!よろしくな!」

俺の身元がある程度納得されたところでそれぞれの自己紹介が始まる

「俺はブラウン…さっきはみっともねぇ姿を見せちまったがタンクだ」

「俺はカイン、ダッシュと同じ剣士だぜ」

「私はフィーナ、ヒーラーよ、よろしくね」

パーティと思われる4人組の自己紹介が終わったところでリーダーと思われるダッシュがまた口を開く

「で、今御者をやってる人とそこに座っている人が俺らの護衛対象のハクジさんとトウジさんだ」

「よろしくお願いしますよ、いや~しかしお嬢さんのようなお強い方と出会えたのはラッキーでしたよ、やはりグレートウルフ3体はさすがに予想外でしたからね…」

そう感謝を述べるトウジさんだったが4人組は少々バツの悪そうな顔をしている

(さっきからグレートウルフグレートウルフって…あの犬がそんなに恐ろしいのか…?)

「ンンッ、それで私の番ですよね?自己紹介」

雰囲気を変えるために話題を元の路線に戻す

(しかし名前…どうするべきか…)

改めて自分の体を見下ろす

(今の俺はどう見ても女の子だ、この事実は否定したって変わらねぇ、つまり名前も…まぁ正直に答えるわけにはいかねぇよな…)

そうして俺は…

「私の名前はルリ、よろしくおねがいします」

妹の名前を借りることにした


「しかし嬢ちゃん、あんたグレートウルフ3体をどうやって武器もなしにあんな一瞬で倒したんだ…?」

俺も気になってたとばかりにそわそわするほかの面々

「………あれは私のトリガーの…」

「トリガー?スキルみたいなもんか?」

「え?ああ、はい、はい、そしてその…私のスキルの…どんなものでもある程度の武器として扱えるっていうスキルを使ったんですよ」

「普通の武器を使ったほうが当然強いですけど…木の棒でも鉄の剣くらいの強さになるんですよ」

「鉄の剣かぁ~とはいえ鉄の剣でグレートウルフを瞬殺…そりゃぁ恐ろしいな」

「…剣の扱いには慣れてるんです…

「ところでグレートウルフってそんなに強いんですか…?」

「おいおい…そんなことも知らないのか…世間知らずにもほどがあるぜ…」

「ハハハ、すみません…」

「いや、別に謝ることじゃないんだが…まぁいい…それでグレートウルフの強さなんだが…あいつの等級はAランクだ」

「等級?」

「それもか…等級ってのは魔物それぞれに設定された強さの指標みたいなもんだ、等級はそれぞれ大きくF,E,D,C,B,A,S,Zの7段階に分けられている、Fが一番弱くてZが一番強い、当然例外もいるが…基本はこんなもんだ」

「そしてグレートウルフは基本群れねぇ、ああいう風に3体で襲ってくるなんて普通はあり得ねぇんだ…」

「だから正直あいつらがAランクかといわれると…難しいな…まぁA+くらいにはなるだろうな…」

「A+?」

「あぁ、さっき上げた区分は大雑把な区分だ、当然同等級の魔物といえその強さはまちまちだ、だから同じ等級の中でも+やーがついたりすんのさ」

「なるほど…ありがとうございます」


その後も適当な話をしながら馬車は俺がこの世界に来てから初めて訪れる人の街〔オールト〕に到着するのであった


処女作です!まだまだ未熟な身ですので暖かい目でご覧ください!


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