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第0話 世界救済プロジェクト

暗い病室に響く雨音、無機質な機械の音

視覚や嗅覚が失われ、音でしか世界を捉えられなくなった今

よりはっきりとそれらの音が俺の中で響いている

(ああ、俺はもう死ぬのか)

最後に残った音すら失われる世界の中で

俺が最後に思ったのはーーーー



……………

(………?ここはどこだ?)

病室のベッドの上で死んだはずの彼の体は中世の神殿のような場所、その床の上に転がっていた

[あなたは選ばれました]

脳内に響く無機質な音、選ばれた?何に?そのような考えが彼の脳内をよぎる

[世界救済プロジェクト〜異世界よりの戦士〜No.XXXXX、ご当選おめでとうございます]

(世界救済…?なんだ…?)

死の最中から叩き起こされてまだ朦朧としている頭の中に響く情報の渦に流され、まだ状況を正確に把握できていない中それでも響き続ける音

[本プロジェクトは破滅的危機に陥り、その解決が対象世界内で起こり得ないと判断された時に適用されるものであり…]

やっと意識がはっきりとしてきた最中、彼の思案とは裏腹に流れ続ける音

[本来、その世界の中で役割を果たし終える筈であった魂、その中でもより強い輝きを持つものを対象世界に転送、受肉させ…]

………

[また、本プロジェクトの対象者にはプロジェクト協力特典として様々な恩恵が与えられます、内容はお手元のリストをご覧ください]

[これにて世界救済プロジェクト〜異世界よりの戦士〜の音声ガイドシステムを終了します、貴方様の異世界でのご健闘、お祈りしています]

いつの間にか目の前に落ちている資料を拾い上げ、そこに目を通しながらゆっくりと起き上がる

「全く、どうしたものかね…」

残された資料に目を通しながら悪態をつく

〈プロジェクト協力特典一覧

下記特典とは別に世界言語理解、世界適応システムは自動で付与されます


特典No.1 死に戻り

特典No.2 不朽の武器

特典No.3 物理無効

特典No.4 魔法無効

特典No.5 異種族転生type:ドラゴン

特典No.……………


また特典を選びあぐねる場合は自動選択システムによりランダムな特典を受け取ることが可能です、このシステムを利用する場合

元々持っていた能力と重複するものは自動的に対象から外されますのでご安心ください〉

「なるほどね、ランダムか…そいつは良いな、こういう選択は苦手なんだ」

躊躇なくランダム特典を選択する俺、そして出力された結果は…

〈特典No.142857 異種族転生type:魔女〉

「魔女…魔女かぁ…、面白いじゃねえか、魔法が使えるってことだろ?憧れてたんだよ、昔から魔法ってもんには」

[それでは該当世界への魂の転送シークエンスを開始します、3,2,1…,あなた様の活躍、心より願っております]

薄れゆく意識の中

(心より願っております…って、心のなさそうなシステム音声で言われてもなぁ…)

それだけが"俺"が覚えている最後の記憶であった


処女作です!まだまだ未熟な身ですので暖かい目でご覧ください!

ブックマーク等は励みになりますのでなんでもよろしくお願いします!

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