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導かれた世界

 退屈な午後の授業。

 数学なんて、なんのために習うんだろう? そんな考えても出ない答えと、考えても分からない微分積分の方程式と向き合っていた。

「はぁ……」

 思わず漏れたため息とアナログ式の腕時計のカチカチという音が微妙なハーモニーを奏でる。

 授業終了まで後、約25分──。

 早く解放されたくてそっと目を閉じると、今朝見たうさぎ雲の情景が浮かんで来るかのようだった。

 ふと、窓の外を眺めてみると、白いわたがし雲がたくさん流れている空。

 歪な雲がたくさんある中、ひとつだけはっきりとした形の雲がふわふわと浮かんでいた。その雲は流れることなく、その場に佇むかのように、ふわふわ、ふわふわと浮かんでいる──。

 私は目を見開き、思わず立ち上がった。椅子のガタッという鈍い音が、クラス中の視線を集めたが、私は気にせずに教室を飛び出していた。

 ──無意識だった。

 だって、その雲は──……。うさぎの形をしていたんだから……!!

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