表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君色レイニードロップ  作者: ひな月雨音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/113

♯84 Heavy Rain 29

 よもぎは待っていた──


 店の前でひとり、コウが来ることを信じて。



「……私、気づいてあげられなかったらどうしよう」



 シャッターの下がった店の前、よもぎはずっとそのことだけを考えていた。


 次第に辺りは暗くなり、頼りない灯りが街をぼかす──


 近付く音があれば立ち上がり、コウではないかと姿を捜す。



「……本当はここに……いたりするのかな?」



 手を伸ばし、何かに触れるかもしれないと思いながら、よもぎの心に芽生えるは恐怖。



「……逢いたいよ。コウさん」



 触れた感触のない手を握りしめ、空を見上げるよもぎ──



「…………雨、降りそう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ