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♯82 Heavy Rain 27
ドアのわずかな隙間から、強烈な光が差し込む──
(何だっ!)
「やっと来た! 爻、いくよ!」
茉莉はドアノブを回すと、勢いよく押し込んだ。
「悪い悪い。思ったより時間掛かったわ」
(えっと……茉莉?)
同時に振り向き、同時に返事をする2人──
「ん? 何?」
(頼むから、状況説明をしてくれ……)
頭を抱え、目の前にいる2人の “茉莉” の存在を、どう理解したらいいか悩む爻。
『へぇ…………これがねぇ。実際見るのは始めてだよ。“最初の者”』
ついさっき聞いた言葉に、爻の耳がピクリと動く──
(その…… “最初の者” って何なんだよ?)
『……隠すことでもないからいいだろ?』
2人の茉莉は顔を見合わせた──




