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君色レイニードロップ  作者: ひな月雨音


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82/113

♯80 Heavy Rain 25

「やだっ! 泣かないでよ。私はあくまで並行世界の “私” なんだから」


(……そんなこと言ったって……まさか、また話せるなんて思ってなかったから)



 涙を拭うコウの前に、茉莉まつりと同じ容姿の女性が、困り顔で立っている──



コウ? よく聞いて。今この世界で、並行世界の可能性を、消してしまいかねないことが起ころうとしているの」


(全然解らないけど……よくないことなんだな?)


「そう。最悪の場合…… “最初の者” しか残らない」


(その…… “最初の者” っていうのは?)


「それは……」



 ドンっ!



 突然、壁を叩く音が室内に響く──


 2人は視線を交わし、ゆっくりと反対側の壁際へ移動した。



 ドンっ!


 ドンっ!


 ドンっ!



(……気付かれたな。どうするんだ?)


「出口は……あの扉ひとつだけよ……」

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