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#49 お誘い
「わたしだよぉ!」
「それは知ってる。それで?」
「爻? もっとさぁ……『あっ、お姉ちゃん。声が聞けてうれしいよ』くらいのこと言えないの?」
「……あっ、お姉ちゃん、切るよ?」
「待て待てっ! まぁいいわ。これからご飯食べに行くから、サメちゃん連れて爻も来なさい」
「またそんな勝手なことを。だいたい艾さんにも予定があるだろ?」
目をキラキラとさせた艾が、爻の顔を覗き込む。
「サメちゃんには話してあるから大丈夫よ。お店の場所はメールに貼っておくから。それでは、ごきげんよう」
プープープー────
「何がごきげんようだ……俺の予定についても触れろよ」
「さぁ、早くお店閉めて、万理華さんのとこに行きましょう」
ノリノリの艾が可愛らしくて、仕方なく爻もお呼ばれすることに決めたのだった──




