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#39 気になる仲
(そういえばさっき……“艾”って呼び捨ててなかったか?)
「とりあえず、荷物を部屋に運んでくるよ」
ハルは細身で高身長、茶髪にピアスという、一見してチャラそうな印象を受けるが……。
「爻君、すまないけど手伝ってもらえるかい?」
落ち着いていて大人の余裕を感じたりもする。
「そういえば、爻君と呼んだけど、年齢聞いて無かったね?」
「……俺、23ですよ」
パッと表情が明るくなるハル──
「一緒だっ! オレ海外暮らしが長いから、同い年の日本人の友達がホントに少なくて、よかったら友達になってよ」
(万理姉といい、海外組は何となくタイプが似ているなぁ……)
「……うん。よろしく」
(それにしても、ハル君と艾さんて、どんな関係なんだ? おじいさんが頼むってことは、それなりの仲ってことなのか……)
「変わってないなぁ……」
ハルの独り言は、爻の耳へとしっかり届いていた──




