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『精霊召いの喚剣士』  作者: 実山 悠
第1章『喚剣士 《ハーフナー》』
7/16

第6話『決意。それは最大の剣』

どーも!

次話更新です!

ちょっと土日だからって頑張りすぎましたかねw

でもこれでアクセスとユニークが伸びるならなんのその!((大嘘


ま、まぁ是非楽しんでいってください!


凛人はアリスに連れられ、剣が無数にある広い部屋へと着いた。

様々な形状の剣がある。大剣の様なものから片手剣、鎌の様に剣先が極端に曲がったもの。

それこそ闘技場の武器庫だ。

「それでは、まずは凛人さんの悪魔の階級を調べますですっ。この"大輝石„に触れてもらったら、この大輝石を媒体として一時的に具現化する事ができますですっ! そこから凛人さんの悪魔の階級を割り出します! ちなみに一時的とはいえ、具現化を行う事には変わりは無いので多少の負荷には耐えてくださいですっ!」

「わ、わかりました。どれくらい触れてればいいですかね?」

「こちら側がサインを出したら、離して大丈夫ですっ!」

凛人は、恐る恐る大輝石へと手をのばす。なんか手元が少しピリッとすrーー


バチッ!!

「んなッ!?」


凛人は物凄い勢いで後方へ吹き飛ぶ。

「凛人さん!?」

思わずアリスも声が出る。

「いってててて・・・な、何が起こったの・・・・・・?」

「わ、分かりませんですっ! こんなの初めてですので・・・

大丈夫ですか? たてますか?」

手を出したアリスに助けられ立ち上がる。

「ありがとう、アリスちゃん」

「いえいえ! とは言っても・・・どうしましょうかね・・・

あ、大輝石は無事ですかね? ・・・・・・ぇ?」

アリスは目を疑った。

「な、なんで・・・?」

「どうしたの? アリスちゃん?・・・ッ!?」




ーーーー貴様かーーー世の主はーーーー




「どうして・・・大輝石に触れていないのに・・・まさかっ・・・」

アリスは戦慄に似た感覚を強制的に植えつけられる。


「世の名は"ルフラージ„天界を滅せし者なり。

この堕天した世の力を求むのは貴様か・・・? 雨宮 凛人よ」


「ルフラージ・・・!? まずい、まずいですよ凛人さん・・・

貴方はとんだ爆弾を抱えてたんですね・・・」

アリスはすぐさまモニターへ向かい、叫ぶ。

「学院長! 至急、聖級精霊を持つ生徒をここへ集合させて下さい!

その他の生徒は今すぐ講堂へ! 早く!」

何がどうなっているのか全くわからない。

ただ分かっているのは、このルフラージという悪魔、いや、堕天使が僕の身体の中に

ずっといたって事。それだけだ。

「アリスちゃん! ど、どうなっているの!?」

「ーールフラージ。聞いた事があります。

精霊、悪魔の階級の内に"煌級精霊„というものが存在しますよね?

その煌級精霊は「火」「水」「風」「光」「闇」の5体しか存在しないと

言われています。簡単にいえばこの5体が派生したものがその他の階級に属する精霊や悪魔となります。そのうちの1体、そう。闇の煌級精霊"ルフラージ„だと推測していいでしょう・・・くっ。凛人さん、時間がありません。ルフラージを"剣„に抑え込みましょう! それしか方法がありません! でも、この力に耐えうる剣があるかどうか・・・」


聖級精霊の更に上の存在、煌級精霊。

その他の階級の精霊や悪魔の原型(オリジナル)と言われている存在。

その力を受け入れられる者は1人もいなく、媒体こそあれば喚剣士の力が無くとも

独立できる程の力を持つ。

「抑えこむって・・・何をどう使えば・・・」

「この力を扱える器があるか。試してくれよう、雨宮 凛人」


「逃げてください!」

凛人は考えるより身体が先に反応してしまう程、切羽詰まる状況だ。

「逃げるか・・・残念だ」

ルフラージの周囲に突如現れる闇の結晶は、

素速い弾幕と成り凛人に襲い掛かる。

「くっ!」

凛人は避ける、避ける、避ける、避ける。

しかしいくら回避しても、その輝かしい弾幕は尽きる事がない。

「いったいどれだけ攻撃してくるんだ! アリスちゃん! 助けはまだ来ないのか!」

「今こちらに向かってくれてると思うのですが、到着が少々遅すぎる気が・・・」

「それは、世のしもべ達が相手をしているからだろう。

ここへ来るには時間が掛かるだろうから、ゆっくりと世の相手をしてくれ?」

『ーーーー様ーーアリーース様!』

モニターにボロボロの生徒が映し出される。

『ーーリス様!ーーーアンノウンのーー現によりーー到着にはーーー

もう少しーーーかかるーーと推測ーーされまーーーー」

電波の障害が大きく、ノイズ音で男子生徒の報告がうまく聞き取れない。

唇を噛み締めるアリス。凛人も打開策を練るが、何も思いつかない。

「凛人さん! 周りの剣達をとにかく使って下さい! 一刻も早くルフラージを

抑えないと!・・・しかし相手は煌級精霊です。並の剣では太刀打ち出来ません・・・

残念な事に、煌級精霊用の剣はこの学院にありません・・・聖級精霊用の剣を複数本使って構いません! バラバラにしてでもルフラージを!」


いいよ。やってやる。

僕の身体の中にいたんだ、僕が抑えられなくてどうする。

行け、凛人。この堕天使をブッ飛ばせ。


「アリス! ここで一番適性率が高い剣ってどこだ!」

「現状では、この部屋の奥にある2本の剣がよろしいかと! その部屋まで行く際、

剣を破損させても構いませんので、ルフラージを少しずつ解体しながら

進んでください!」

凛人はその場にある短剣を手に取り走り出す。

個人的には筋トレなどのトレーニングをこなしていたので、走る速度には問題ない。

「ハァァッ!!」

目の前に立ちはだかるルフラージに、鋭い斬撃を食らわし

徐々に様々な剣に吸収され解体していく。

「ーーパリッ」

しかし剣に埋め込まれた輝石は、その膨大な力の質量を受け入れられずに

次々と割れて、粉々になってしまう。

そのため、吸収したルフラージの力もすぐに漏れ出てしまう。

「その剣・・・もろいな・・・そんな剣で

世を吸収しようなど、笑わせてくれる。」

次々と次々と剣達は大破し粉々になる。

しかし、部屋へとの距離はどんどん詰まっていった。

「ここか!」

凛人は部屋に駆け込む。

「こいつ、と。こいつか」

凛人が手にしたその剣は、激しい光を放っている。

これならいける、そう確信した。

「どこへ逃げても無駄だよ。雨宮 凛人」

ルフラージはそろそろ終わらせる気だろう。

周囲の空気がルフラージへと集中していき、気づけば

そこには巨大な結晶の剣が姿を現していた。

「これで決める。ルフラージ!」

「さぁ、かかってこい」


力と力の衝突。


『ハァァァァァァッ!!!!!』


ルフラージの結晶の剣を紙一重に避け、全力で叩きこむ。

「いったか!?」

確信があった。


ーーピキッーー

「なっ・・・」


「フフッ・・・」

全力で叩き切ったその2本の剣は、2本でさえ力の質量に耐えられず、


「バキッ!!!!!!!!」

粉々に大破した。


「な、んで、ダメだった・・・!」

「そんな・・・あの2本の剣でさえも敵わないなんて・・・」


「今のはまぁまぁと言った攻撃だったぞ、雨宮 凛人。だが違う。"その剣„では無い」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




『シェリア君。君はこの剣を凛人君の所へ持って行くんだ。

私は彼らと何とかする。さぁ急げ!」


『学院長! 私は・・・!』

『大丈夫。君は強い。私が保障しよう。だから頼む・・・・・・その剣・・・

【裂闇の黒剣】(レイトラ=クレイス)をあの子に!』


『は、はい!』

シェリアはその黒き剣を抱え、凛人の所へと向かった。


『ーーあの子(凛人)はきっと応えてくれるさ。な? "雨宮„』



「はぁはぁッ。はぁッはぁッ」

シェリアは走る。凛人の所へ。

「グァァァァッ!!」

ルフラージのしもべ達が行く手を阻む、が、しかし。

「焼き払え! イグニストォッ!」


しもべ達は一瞬にして、イグニストの業火に焼かれ

存在すらも焼き消された。

「死んで無いでしょうね・・・凛人・・・」


『ーーバキッ!』

シェリアのいる所でさえ、あの2本の剣の断末魔は届いていた。

「何!? 今の音!」

何が何でもこれ(レイトラ=クレイス)を届けないと。

今の彼女の頭は使命感に燃えていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「もう終わりか? 情けないな」

ルフラージの右手に混沌の塊が形成されてゆく。

「まて! 何をする気だ!」

「何って、この学院丸ごと消すのさ。世を楽しませられない

奴らは存在する価値など決して無い」

ルフラージは本気だ。

こんな所で、こんな所で終わってしまうのか。

まだこの学院に来て何もしていないと言うのに。

クォールにも助けって貰いっぱなしだし、アリスちゃんには

剣をたくさん壊してしまった事を謝ってもいない。

妹も・・・助けてやれちゃいない。


ーーシェリアにも・・・


「凛人!!」

「シェ、シェリア!」

「凛人! これで、これで叩き切っちゃいなさい!」


シェリアが届けたその剣を手に取り、

凛人はもう一度命を燃やす。

「いくぞぉぉぉぉ!!! ルフラージ!!!」





ーーーーー雨宮、あの子は強くなるよ。





「これでェェェェェェ!!!!ーーーー」






ーーーーー懐かしいな。昔のお前を見ているみたいだった。






「その剣ッ・・・フッ。そういう事か・・・だから世はお前の

中に居たのか・・・面白い。面白いじゃないか!」






ーーーーー雨宮。君と彼女の子は、しっかりとーーーー







「終わりだァァァァァァァァァァ!!!!!!」








『ーーーーー今を生き、そして悲しい事に、君達と同じ道を歩み始めてしまったよーーー』




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ーーん・・・」


ーーーいい香りがするーーー

ーーーーーーなんか頭の方がやわらくて気持ちいいなーーー



「おはよ。凛人。」

「シェリア、か?・・・あいつは、どうなった・・・?」

意識がもうろうとする中、シェリアに問う。

「心配しなくていいわよ。貴方が勝負をつけたから。

ルフラージは、あの剣の中よ」

凛人は、安心した様にまた意識を失ってしまった。





「おやすみ。凛人、ゆっくり休みなさい」




『かっこよかったわよ。雨宮 凛人・・・」



おかげさまで、第1章完結です!


次回は第2章へ突入です!おたのしみに!!

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