第5話『高校デビューと出だしと適合試験と』
次話更新でございます!
あ、前回の設定画。どうだったでしょうか?
あんな感じで補足説明をいれつつ、頑張っていきます!
では、第5話!楽しんでいってください!
僕は急いで向かいの寮へ移動した。
必死に走って移動した。
まさか女子寮だったなんて・・・
「僕は・・・なんて事したんだ・・・全く馬鹿か僕は・・・」
やってしまった事の重大さが凛人に重くのしかかる。
「ッ・・・///////」
一方シェリアは、恥ずかしさを抑えきれていなかった。
「わ、わわ、私の部屋に、男の人、小さい頃から部屋に入れた事ないのに・・・しか、しかも、ベッドまで入られて・・・
!?ッ し、下着は見られてないわよね!?」
落ち着きが、全くないシェリアはただ部屋を動き回るしか出来なかった。
「しかも私ったら、鍵かけ忘れてた・・・」
凛人は、ふと思う。
「ーーよくよく考えてみれば、あの部屋の端に赤い布切れが・・・」
見ちゃっていたらしい。
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本当の部屋にたどり着いてみると、そこには見知らぬ男がいた。
「あ、っと。お前、この部屋の奴?」
茶髪でちょっとチャラそうな奴が言う。
「そ、そうだけど・・・どうかしました?」
男は急に笑顔になり、
「やっぱり! 良かったー! 新しい奴が編入してくるって噂なってて、
編入だかた相当ヤバい奴かなって思ってたら、なんかそーでもなさそうだから安心したわ! 」
この人、なりに失礼な事いってはないだろうか。絶対に言っている。
そんな事を口には出さず、凛人は会話を続ける。
「あのーそれで。君は?」
「あっと済まない! 俺は『クォール・トラン』お前の隣の部屋に住んでる!
近所同士仲良くしていこうぜ♪」
なんだかんだ言って、クォールは親身になってこの学院の事や、
剣。そして部屋の管理方法、様々なことを教えてくれた。
この男との出会いは、なかなか出だしが良いと思う。
「なんか困ったことあったら、いつでも呼んでくれ!」
笑顔が絶えないクォールは手を振りながら部屋を出て行く。
「あぁ、今日は助かったよ! ありがとうな!」
鼻下を人差し指でこすり、照れくさそうにクォールは戻っていった。
「・・・よしっ。夕飯でも作ろうかな」
ーー外を見ると既に日は落ち、外からは学生同士の喋り声が多くなっていた。
次の日の朝。支給された学生服を見にまとい、緊張しながら
支度を進めていた。
「ふぅ、落ち着け。今日から学院生活が本格的に始まるんだ。
みんなに失礼の無いように行かなきゃな」
編入とは結構希少な存在故に、他の人の反応を見てもらうと分かると思うが、
別次元の奴と思われているらしい。
そんなに、かたっ苦しく無いようにしなければな。
「おはよっす! 凛人! 学校いこうぜー!」
クォールが部屋のドアを開けて叫ぶ。
「わかった! ちょっと待っててくれーー!」
あぁ、なんか早速学院生活をエンジョイしている気分になる。
二人は校舎へと足早に向かって行く。
そんな時、シェリアを見かける。
「ッ!/////」
凛人が見つけたとおもうと、目をそらして下を向き、走って校舎に入っていって
しまった。
「やっぱり嫌われたかな・・・僕」
肩を落とし、二人も校舎へ入っていく。
「俺達のクラスは1-Dだ。覚えとけよ?」
僕はハッとする。
「俺達って・・・え!?僕達一緒のクラス!?」
今気づかされた事実だった。本当に助かった。助かった。
「ま、そー言うこったな♪ あ、凛人。お前は編入生だから
クラスに入るタイミングは今じゃないだろ? 朝のホームルームで紹介があると思うから
そん時までもうちょい待っとけ!」
「わ、わかった」
僕はもう少し時間があったので、学院長室へ挨拶へ行った。
「おはようございます、学院長。」
「おぉ、凛人君じゃないか! どーだい、寮生活は?」
((まぁ、前半はとても大変だったな・・・))
「は、はい! とても過ごしやすかったです」
「それなら良かった。あ、凛人君」
学院長は改めて、
「君の『剣』と『悪魔』の事だが、今日の放課後に適合試験を行う。
既に君は精霊を持っているから、君に合う剣の確認をするので
ユニゾンルームへ来てくれ。場所は"クォール君„が知っているだろう」
クォール? なぜあいつの名前がでてくる?
「それはね、生徒会役員の1人だから♪」
そこにはクォールが立っていた。
「よっ凛人。お迎えだ、クラスへ来てくれ」
「さぁ、行っておいで」
凛人は学院長室を後にした。
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「はーぃお前らー、静かにしろよー。
今日からこのクラスに入る生徒の紹介だー。入ってくれー」
「ほら、いけよ! なにびびってんだよっ」
「わ、わかってるって!」
ガラガラガラッ
「え、あれが編入生?」
「結構かわいい顔してない!?」
「うふ、うふふ、ふふふふh」
クラスから様々な声が響く。
「静かにしろーお前ら! 沈めるぞ!」
女教師が場を静まりかえす。
「じゃ、自己紹介してー」
クォールが視線で『がんばれ』と言われながら、
「編入、してきた雨宮 凛人です。どうぞ、よろしくお願いします・・・ん?」
凛人の目にはうつっていた。しっかりと。
「な、なんで君が・・・!?」
「なんで凛人がここにいるのよ!?」
そう、シェリアがいた。
動揺を隠しきれていないシェリアはその場で固まってしまった。
「なんだお前らーもう知り合いだったのか? んじゃ丁度いいな。
凛人君、シェリアの隣の席使ってくれー」
「「えええええええええええ!?」」
凛人の学院生活が始まる。
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「ねね! 凛人君! 一緒にご飯食べない?」
「あ、まってー! 私もぉ!」
「君! 精霊と悪魔、どっちもち?」
「あ、いや、あのー・・・」
授業が終わり、昼食の時間に入った途端この有様だ。
男子からの視線が痛い。
「・・・ふんっ。勝手に食べてればいいじゃない・・・この変態・・・」
シェリアはちょっと機嫌を悪くした様に、食堂へむかっていった。
「ごめん! 話はまた今度で・・・あ、クォール!」
押し寄せる女子達をいい感じにかわし、クォールと食堂へむかう。
「なんで助けてくてなかったんだよ! クォール!」
「はははッ! ごめんごめん。つい面白くってさ」
「マジで勘弁だよ・・・それ・・・」
食堂で会話をしながらお腹を満たしていく。
そういえば朝の学院長室で『クォールは生徒会役員』だとかなんとか。
「そういえば、君生徒会役員なんだって?」
「んぁ? はふは!(まぁな!)へいほはいはふひんはほ!(生徒会役員だよ!)」
食べ物を口いっぱいに含めながら言う。
「食べてからでいいよ・・・」
見るにもたえないクォールに落ち着いて食べろよ、と言い聞かせる。
「生徒会役員はな、俺らの学年だったら、クラスがA~D
の中から2人選ばれるんだよ。そのうちの1人が俺。んでもう1人は
"シェリア„だな。と言うかお前、シェリアと知り合いだったのかよ!」
「ん・・・まぁ色々あってね・・・」
「まぁ今日の放課後、速攻ユニオンルームにダッシュなー」
「わかったわかった」
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午後の授業が終わり、時は放課後になる。
「よし、おわったぁぁ! 凛人! いこうぜー」
2人はすぐに支度をを済ませ、ユニオンルームへ向かった。
「やぁまっていたよ、2人とも」
学院長の他に、白い研究服をきた少女もいた。
「では早速、適合試験を始めていきたいと思いますですっ!
今回、この適合試験を担当します『アリス=マリン・ラック』ですっ!
よろしくお願いしますですっ!」
その白い研究服が丈に合わない少女は元気よく言う。
「ではマリン。よろしく頼む」
「はいっ!がくえんちょー♪ 凛人さん、こちらへっ」
誤字、脱字等御座いましたら、ご指摘よろしくお願いします!
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