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プロローグ
――それは寒い、寒い、夜のこと――
――季節ハズレの冬に咲く桜――
噂通り、雪が降るなか共に舞い散る桜。
普通あり得ない、その光景に僕は絶句した……。
――あってはならない、存在すら許されない なのだから――
普通、あり得ない光景にオレは感動した。
――何故咲ける??オマエは何故咲ける??寒いけど暖かい。咲ける、咲けないは関係ないんだな。オマエはここにあって良い存在、あるべき なんだ――
一つの器に2つの似ているようで全く違うモノが乗る。甘そうな赤いモノか、苦そうな青いモノか………どちらを手に取るかはあなた、そう、そこのあなた、あなた次第です。
ゆっくり、じっくり、どれだけ時間がかかってもかまわない。あなたが望む結果を私は待ってます。
この桜の下で。
葵の桜の下で。
いつまでもいつまでも―