二人からの連絡
ここからスランプモードに入ります。
コレと次の話はいつも以上に文がおかしいぞ! 飛ばしても平気ですから別に見なくてもオッケーです。
宿に戻ると、なんとまだ店主のおじさんが起きていて、私たちを待っていてくれた。
「よっ、遅かったな!」
「おじさん!? まさかまだ起きてるなんて・・・。」
「お前らがまだ帰ってきてないのに、鍵閉めたら大変だろうが。
賭博場なんて、あんまいい噂ねぇしな。とにかく無事でよかった。」
「「おじさん・・・・・・・ッ!」」
あんた本当にいい人や・・・! 私たちは感動でうるうると涙目になってしまう。
その後、私たちはおじさんに賭博場でのことを簡単に説明した。
おじさんはフルーレティ一家について思うところがあったらしい、私たちの話を聞くと深く考え込んでしまった。
おじさんはまだここで少し考えているらしいから、私たちは邪魔にならないようにとっとと2階に・・・自分たちの部屋に行こうか。お金ちゃんと届いているといいけど。
☆
自室へ戻ると、床に大きな皮袋が3つ転がっていた。
おぉ、さっき送ったお金だね。よかった、ちゃんと届いてて。
私は大きく膨らんだ皮袋を1つ適当に拾い上げ、中から少しお金を取って小さな自分の皮袋に入れる。
同じようにニーソクにもお金を渡して、ついでに新たに出した白い携帯も投げつける。
操作説明とかは私たちと同じようにダイスロールで一発解決。この魔法、本当に便利だよなぁ・・・。
さて、今のことをアル君たちに連絡しておこう。
・・・といっても何て書けばいいかな・・・うーん・・・。
悩みながらポツポツと文章を打っていく。
途中でニーソクと話しながら、なんとかできた。
件名:今日分かったこと
本文:
やっほー連絡ないけど、大丈夫かな?
さっき街の人と話して分かったんだけど・・・この国の王族がシュピーゲルもいる、フルーレティ一族って奴らによって暗殺されてるっぽいんだよね。
それでこの国の騎士の一人のベルガモットってヤツが狂ったらしい。
ソイツは(多分)幻想魔法で幻の王女を創りあげて今も逃走中。
あ、仲間にいくらか騎士がいるらしいから気をつけて。
幻想魔法は現実突きつければ解けるけど、私やバルなら魔力で無理矢理消してやることも出来ると思うな。
それとニーソクにも携帯渡したんだ。
コレにニーソクのアドレスも載せてあるから登録よろしくね!
・・・まぁこんなもんだろう。それじゃ送信、っと!
ふわぁ・・・なんだか疲れたし、今日はもう寝よう・・・って、いつの間にかニーソク寝てるし・・・。
私は明りを消すと布団に潜り込んだ・・・おやすみなさい・・・。
☆
翌朝。
鳥達の鳴き声をうるさく感じながら目を覚ます。んー、よく寝た!
ぐぐーっと大きく体を伸ばして、とりあえず携帯を手に取ってみる。
・・・二人から何か連絡があるといいけど・・・あっ、どっちも返信来てる!
件名:えっ
本文:ベルガモットって・・・。
その人、今僕の目の前にいるんだけど・・・。
件名:悪い
本文:捕まった
しかも多分そのシュピーゲルの一家の関係者だと思う
「なんでどっちもピンチになってんだよおおおぉぉぉぉぉ!!!??」
早朝(多分)の宿屋に、私の叫びが響き渡った。




