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彼らのイカサマ

久しぶりすぎて、何を書きたかったのか・・・わからなくなってます。

さて、これで十分金は増やせただろう。

あとは出来れば・・・情報が欲しいんだよなぁ。カジノとか酒場って、たくさん情報が集まってくる場所の代名詞だもんね。きっと何か知っている人はいるんだろうけど・・・。


ニーソクと一緒に、入ってきたときと比べて倍以上に大きく膨らんだ袋を抱えて歩き続ける。

でも特に目当ての場所があるわけではないし、とりあえず適当にフラフラ歩いていこうか。


そうして歩いて少しして、どこかのテーブルから声がした。

突然の事態にも慌てず対応・・・社会人の鑑だね!



「おっ、さっきボロ勝ちしてた譲ちゃんたちじゃねえか!

あんたらさっきは凄かったなぁ!」


『あら? それはどうも、ありがとうございます!』


『褒められたようなコトじゃないと思うけどな・・・』


「ハッハッハ!!

そう固く考えてんじゃねぇよ坊ちゃん? ここは賭博場なんだぜ?」


『そうですよ。カストールは少し固すぎです。』


『お、おまっ・・・! 

口を尖らせて言うんじゃないよ・・・はぁー。』



ニーソクはわざとらしくため息をついてみせる。

まぁそれは置いておいて・・・とにかく、声をかけてきた男性のところに行ってみようか。




そこはクラップス。どうやらこのへんはダイスゲームの集まるエリアだったみたい。

・・・でも、これは本当に知らないな。勝負になったらどうする・・・?



ちょっと焦りが出てしまうけど、なるべく表情には出さないように気をつける。

私たちに声をかけてきたのは、なんとも人がよさそうな男性たちだった。三人さんかな?



「よぅ、強運のお譲ちゃん。首尾はどうだい?」


『バッチシです! もう勝ちまくりですよー!

さっきだって、私一度も負けなかったんですよ!?』


「ハッハッハ! そいつはすげぇや!

まぁアイツらいっつもイカサマしてばっかだったからな。丁度いいだろ。」


『えっ!? そうだったのかよ・・・あぁいや、そうだったんですか!?』


「ん、別に敬語じゃなくていいぞ?

アイツらは揃っていいとこのボンボンでなー? 金に物言わせて遊んでやがるんだ。

譲ちゃん、アンタよく気づいたな?」


『ふふっ、もっと褒めてもいいんですよ!?』


『えっ!? ・・・もっとよく分かんなくなった・・・ぉ』



ニーソク・・・小声だったけど、今一瞬元の口癖が出てきたね・・・それほどビックリしたのか?

でも今はそれ気にしない方向で。私はふんすふんすと偉そうに笑いながら教えた。



『アイツら、わっかりやすいくらいにやってましたもの!

私、ディーラーがアイツらの仲間だった、って時点で疑ってたんですよ?』


「おっ? なんだ譲ちゃん、知らねぇって言っときながらよく分かってんじゃねぇか。

こういう場所ではまず、何でも疑ってかかるもんだからな。」


『疑ってかかる、ですか・・・その点で言えばカストールはかなり優秀ですねぇ。

それで今回アイツらがやってたのは・・・』



私と男性たちは揃ってにんまりしながらニーソクに人差し指を突きつけた。

打ち合わせもしていないのに・・・不思議なもので、みんな声をそろえて告げる。



「「「『ボトム・ディールッ!』」」」


「ぼ、ボトム・ディール・・・?」


前の話読んでますけど・・・うっ、酷いですね・・・いつか直します。

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