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ドヤァ・・・

こっからタイトル回収編です。

勢いよく振られた騎士たちの剣を一発ではじく。

するとその剣はクルクルと宙を回り、やがてガスッと地面に突き刺さった。

僕はそれに驚いてる騎士たちの体を倒し、目の前に剣を突きつけた。



「・・・・・これでもまだ、やりますか?」


「くそが・・・! お、覚えていやがれ!」


「月の無い夜道には気をつけるんだな!」



二人は涙目でそう言い残していくと、人ごみを掻き分けて走り去っていった。

この場合は「負け惜しみ乙www」くらい言った方がいいのかな?

うーん、いや別にいっか。



騎士たちの姿が見えなくなると「うおおおぉぉぉぉ!!」と野次馬たちが叫び声を上げた。



み、耳が・・・ッ!?

あまりの大声に一瞬クラッてなると誰かが僕の手を取った。

手を取った彼は興奮したように「アンタすげぇよ! すげえよ!」とブンブン手を振ってくる。


うわー、なんだか僕すごく注目されてるなー。

思わず顔が引きつってしまう。だって注目されるのは慣れてないんだ・・・って、そうだ! さっきの女の子は?



「おいっ、おいっ! 私のことが見えんのか!?」


「あっ、よかった。そこにいたんだね。

・・・大丈夫だったかな?」



僕は興奮している彼の手をほどいて、近くで飛び跳ねている女の子に手を差し伸べた。

女の子は僕の手を取ると、ドヤ顔で話し始める。



「うむっ! 赤髪の者よ、感謝するぞ!」


「うん。・・・あれ? そういえば君も赤い髪なんだね?」



それって珍しいんだったよね。

しかも僕みたいに真っ赤ってのは本当に稀少だって言ってた、よね?

そんな珍しい髪の子がいるなんて・・・あっまさか騎士に教われてたのはそのせい?


赤い髪を指摘すると女の子は一瞬「うっ」と言葉に詰まって、でも僕も同じ髪をしているからか「うむ」と頷いて僕の手をグイグイと引いて引き寄せる。こっちに来いってことかな?

それに応じてしゃがむと、女の子は僕の耳元に口を寄せた。



「こっちじゃ。こやつらと一緒では話しづらい内容じゃからの。」



女の子は周りには聞かれないような小声で言うと、路地裏の方を指差した。

・・・あー、またあそこに戻るのか・・・。



でも仕方ないね。

僕は興奮中の野次馬の人たちに一言言うと、女の子に手を引かれながら路地裏へと戻っていった。

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