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ニーソク、綺麗になる

どうでもいい話。タイトル通りの内容だよ。

あとタイトル変えました。長かったよね?

「おっ!? 戻ってきたのか譲ちゃん・・・って、後ろのは誰だ?」


「俺だよ!? ニーソクだよ!?」


「ニーソクぅ!? まさかお前、元に戻ったってのか!?

いやー、本当によかったなぁ!!」


「痛っ、痛いお!」



下に降りるや否やおじさんたちは私たちに気がついて、そっちから話しかけてきてくれた。

バシバシと笑顔でニーソクの背中を叩いている。ニーソクが元に戻ったのが嬉しいのかな・・・本当にいい人だ。

私がなんだか優しい顔になっていると、おじさんの後ろでは従業員さんがぶすっとした顔をしていた。



「にしても随分酷い有様ですね。ずっと手入れ出来ていなかったせいなんでしょうが。」


「あ。まぁ、すっごいボサボサだよね。服もヨレヨレだし。」


「うーん、じゃあちょっとお前らでコイツ綺麗にしてやってくれや。

俺はここで譲ちゃんから話聞いてるから。」


「分かりました、任せてください!」



おじさんに頼まれた従業員さんはガシッとニーソクの肩を掴んで、笑顔で了承した。

あ、これ逃げられないパターンだ。


そしてニーソクはそのまま従業員さんに引きずられてどこかへ連れて行かれた。

なんだか悲鳴を上げていたような気もするけど・・・まぁ綺麗になるんだし良い事だよね、放っておこう。


さて、私は私でここまでのことを話そうか。




   ☆




「・・・・・・というわけで、私たちはとりあえずここまで逃げてきたんだ。」


「なるほどなぁ。そりゃ大変だったな、ご苦労なこった。

・・・だが、こうなると別れた二人が心配だな。せめて連絡が取れればいいんだが。」


「あぁ、それなら大丈夫。なんとか連絡は取れると思う。

それより、そっちはどうだった?」


「んぁ? ・・・そうだな、特に何もなかったな。

俺たちは警戒してたのに、アレ以来誰も来なかったんだ。・・・あぁそうだ、じゃあこれは返しておくぞ。」



言いながらおじさんは私に渡していた銃を返してきた。

私はそれを受け取るとすぐに消してしまう。だってコレ、今は使う予定が無いからね。


・・・しかし誰も来なかった、か。

少し気になるけど・・・何もなかったのはいいこと、だね。





   ☆





とりあえず今聞けるのはこれくらいかな。

それじゃ、今度はあの二人にメールでも出してみようか。も走ってるかもしれないし、後で気づいてくれることを祈ろう。


そして二人にメールを出し終わったあたりで二人が戻ってきた。

従業員さんの後ろに居るのは・・・あれ?



「「えっ、誰だお前?」」


「ニーソクだおーーーッ!!」



ニーソクは若干泣きながら叫んだ。

えぇっ、これがニーソク!? 別人じゃないの!?


従業員さんに連れてこられたニーソクは、さっきまでの『根暗オタク』から『すっごいひ弱そうなイケニート』にまでクラスチェンジしていた。

服は従業員さんのものを借りたのかな、シンプルなシャツとズボンになっていた。



あれ・・・これなら別に、シュピーゲルの薬に頼らなくてもよかったんじゃないの・・・?



あれかな、頑張ればカッコイイは作れるってヤツなのかな。

恐るべし従業員さんのスキル。若干敬意すら沸きそうだ。

私たちがニーソクのあまりの変貌ぶりに唖然としていると、従業員さんは「これからどうしましょうか」と聞いてきた。


あっ、そうだね。それも相談しないとだね。

じゃあみんな揃ったし、今度はそれを話していこうか。

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