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ニーソク、元に戻る

時空魔法と転送魔法は別のものです。ルーラとリレミトくらい違います。

転送魔法は簡単に出来るけど、時空魔法は相当難しいのです。

「・・・・・・・よしっ、出来たおーーーッ!!」



ニーソクセレクトのエロ本に入ってエルフをブチ犯し、手に入れてきたエルフの蜜(意味深)と、もう一回出した薬草とかを使ってエリクサー製造に再度チャレンジ。


今回できたのは綺麗な透き通った青色をしていた。おっ、今度は成功かな?



「それじゃ、飲んでみるか?」


「えっ!? ・・・でも何か不安だお・・・」


「うーん、その気持ちも分からんでもないけど・・・あっ。」



そうだ、こういうときこそ私の魔法だ。確か薬学ロールってのがあったよね?

私はそういうのに詳しくないから初期値になると思うけど・・・まぁとにかくやってみよう。出したダイスを適当に投げる。



薬学

フォルセティ(50)・・・出目54 失敗



ぐっ、失敗か・・・やっぱりね!

作り方見てたから確率は倍増したみたいだけど・・・仕方ない、諦めてニーソクにはどんな効果があるか分からないまま飲んで頂こう。



「?? フォルセティさん、何をしてるお?」


「・・・あ、そうだ! ニーソクなら薬学いけそうだよね?」



この薬作ったのもニーソクだし。飲むのもニーソクだし。


じゃあニーソクにも振ってもらおうか。

私は不思議そうな顔をしているニーソクにダイスロールについての説明をする。

それで納得してもらったところで振ってもらおう。・・・さぁ、どうだ!?



薬学

ニーソク(85)・・・出目03 クリティカル



うわっ!? 予想外に強い!

とにかくニーソクは成功、試作エリクサーの効能についてを知ることが出来る。

それは私には分からないけど、ニーソクはそれで驚きの表情になって・・・すぐに笑った。



「その顔・・・成功してたってことかな?」


「そうみたいだお! すごいお、すごいお!」


「そっかー、よかったね! それじゃ・・・」


「おうっ! 飲んでみるお! 

ニーソク、一気飲みいきまーすッ!」



ニーソクは意気揚々と机の上の瓶入りエリクサーをガシッと掴み、腰に片手をあてて飲み始める。

飲み終わった瓶をダァンッと机に置いて「ぷはぁっ」と息をついた瞬間、ニーソクの体が光りだした。


そして光が消えると・・・。



「うおっ!? お、俺・・・本当に元に戻ってる!?」



ニーソクは人間の姿に戻っていた。


写真で見たときより髪が伸びていてボサボサだ。なんだろう、クラスで一人は居るだろうボサボサ髪の根暗オタクみたいな感じ、って言ったら分かりやすいかな?

あと語尾の「~お」がなくなって、一人称も「おいら」から「俺」になった。

そして多分、モテる薬の効果も消えている・・・このこと、気づいてるのかな?



「やった、やったあああああッ! これで元通りだーーッ!!

うおおおおおおっ!! っぐ、うえっうぇっwww  

・・・ぷはっ、とにかく俺は今、モーレツに感動しているッ!」



ニーソクはこの結果に狂喜乱舞っ・・・!

咆哮、歓喜、感涙、嗚咽、感動、感謝っ・・・!

圧倒的感謝っ・・・!



・・・なんてまぁ、それは置いといて。



「で、これからどうしよう?

出来ればもう一個くらいエリクサー作っておきたいんだけど。」


「あっ、それなら任せるお! 確かに持ってた方が安心だもんね!」


「・・・・・なんか、中途半端に残ったね?」


「癖になってたから、こればっかりはしょうがないお・・・。きっといつかは消えると思うお?」



そういうもんかな? むしろずっと残ってそうだけど・・・。


まぁ、今はそれは気にしない方向でいこう。とりあえずもう一回材料出そうかな、幸いにもあの蜜はたくさん取れてたし・・・。





バァンッ!!



「ニーソク、ここにいるのね!?」


「もう逃げられないわよ!」


「大人しく出てくれば、まだ少しは話し聞いてあげるわよーっ!?」



材料を出そうとしたところで、突然大きな音がした。ついでにたくさんの女の子の声も。

今の音は・・・扉が開けられた音か!? やっぱり家に帰るのは失策だったか!


でも遅い! 私はこの家でやりたいことは全部やれた! ・・・まぁ、まだ少しくらい居たかったけど後でまた戻ってくればいいでしょう。 


というわけでさっさと逃げる!



「アイエエエエエエエエエエ!?

女の子!? 女の子ナンデ!?」


「驚いてる場合か! とにかく逃げるよ!」


「逃げるって、どこにだお!?」


「・・・・・・とりあえず、おじさんの宿まで戻ろう!

ニーソク、私の近くに!」


「あっ、ま、待って! 俺がまとめた荷物は!?」


「諦めろ!」


「うっ・・・でも仕方ないか! よしっ!」



ニーソクはギュッと私にしがみついた。よしっ、それじゃ転送するぞ!? 

意識を集中させると、私たちの視界が白く染まる。



そして気がつくと、私たちは最初の宿屋・・・私たちの部屋までワープしていた。

あらら・・・少し座標指定間違えちゃったか。まぁこれなら全然問題ないや。

それじゃ下に降りておじさんたちと話をしてこようか。


・・・ちなみに、外はすっかり静かになっていた。

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