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エリクサー制作

とりあえず一旦次回はアル視点。

年齢制限いれるべきかしら?

書斎には私の図書館程ではないけどたくさんの本棚に、すっごい分厚い本がたくさん置かれてある。

それらはほとんど専門書ばっかりで私には分からないけど、ニーソクは両親の影響か分かるらしい。私が適当に漁っている間にニーソクが材料が書かれている本を全て見つけてくれていた。すごいね!



「これで全部揃うはずだお! 

・・・そういえば、なんでおいらたち本を探しているんだお?」


「え? そりゃー・・・ってそうだ、まだ詳しく説明していなかったね。私は・・・」



私はニーソクに本の魔法について説明した。

あとずっと『青髪さん』って呼ばれるのが気になっていたから、ついでに私たちのことも説明した。



「・・・というわけで、私たちはシュピーゲルたちを殴るために新王都ココに来たわけだ。」


「・・・・・・そうだったのかお。それは、大変だったおね・・・。

でもシュピーゲルを恨んでるのはおいらも同じだお、だからおいらも手伝うお!」


「! ありがとね、ニーソク。」



でも君がシュピーゲルを恨む理由は、だいたい君自身のせいだと思う。

まぁそんなことは置いといて、さっさと材料出して作ろうか。




   ☆




研究室に戻って私はさっそく材料を出していく。

ニーソクは手順の確認をしながら、私に途中で使うことになる魔法は使えないから頼むと言ってきた。

必要な魔法なんてあったかな、って・・・・・あー、これか。でもコレ私も使えないぞ・・・。

さっき魔法辞典持ってきててよかったなぁ。ニーソクが器具の準備をしている間、私は魔法辞典でその魔法を探していよう。


そして、丁度その魔法が見つかったあたりでニーソクも器具の準備が終わった。

じゃあ製造開始だね! 張り切っていこう!




   ☆




そして30分後。

意外と時間が掛からずに出来た件のエリクサーは・・・。



「・・・・・・・どう見ても失敗です、本当にありがとうございました。」



机の上で禍々しい紫色を放っていた。

しかも妙にドロッとしているし、変な異臭も放っている。


・・・正直コレを飲む勇気はないなぁ。

それを見ながらニーソクはガックリと項垂れて呟く。



「どうしてだお? 途中までそれっぽく出来てたのに・・・。」



確かにニーソクがそう言った通り、エリクサーは途中までは透き通った水色をしていたんだ。

今みたいな変な異臭もしていなかったし、二人とも絶対成功だって思っていた。


正直作り方は間違ってるとは思えないんだよね・・・違うとすれば・・・。



「・・・・・材料が違う?」


「えっ、でも材料はフォルセティさんが出したんだお?」


「そうだけど、そもそもその材料が違ったんじゃないかな? 

作り方自体が間違ってるとは思えないし・・・。」



言いながら私はレポートを確認する。

でも材料はほとんど薬草やら花の蜜やらで間違えようの無いものばかりだ。普通なら草が違うとかありそうだけど、今回は私の魔法で出してるからそんなことないだろう。


間違ってそうなのがあるとしたら・・・。

私は材料の一つを指差した。



「・・・コレかな。『エルフの蜜』。」


「あっ!? 確かに、それはありそうだお!」





・・・実はコレ、二人ともよく分かんなかったんだよね。

私たちの世界にはエルフなんていないから、今はエルフが好むといわれていた花の蜜を使ったんだけど・・・。



「それが間違ってたのかも。

本当はもっと別のもの、って可能性があるのはこれくらいだろ。」


「でもソレの他には何があるお? 

この世界にエルフなんていないんだお?」


「・・・・・・気になるのはそこだよね。

君のお父さんはこういうファンタジーなものを信じる人だったかい?」


「いや、めちゃくちゃ現実主義だったお。」


「だったら、昔はこの世界にもエルフがいたのかも。

だから君の父さんはそれを信じて、コレを使おうとしていた・・・?」



なんか余計分かんなくなってきたな。

私たちは二人で腕を組みながらうんうん唸って考える。



「うーん・・・たとえそうでも、結局エルフの蜜ってなんなんだお?

エルフが好んでいた花でもないんだお?」


「そうだよねぇ。

エルフの蜜・・・花じゃない、別の蜜・・・?

・・・・もしくは蜜と呼ばれるもの・・・?」


「もういっそ、エルフ自身の蜜とかあるかお?」


「エルフ自身の蜜? エルフから出る蜜なんて聞いたこと・・・・」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ(察し)。






「ありえないかもしれないけど、エルフの体液って可能性もありそうだお?

それに『蜜』と呼べそうなものなんて、少しくらいしかないお。」


「うーん・・・・・確かに可能性としてはありそうだね。

よし、やってみようか。ニーソク、何かエルフが出てくる本はないかな? できればエロ本とかの方が嬉しい。」


「任せるお! たくさんあるから適当に選んでくるお!」




そう言うとニーソクは勢いよく部屋を飛び出していった。

ポツン、と私一人が取り残される。



「・・・・・・・たくさん、あるんだ・・・?」




呆然と呟くと、ニーソクはすぐに一冊の薄い本を持って戻ってきた。

そして私は魔法を使い、その本の世界に入る。・・・あぁエルフとオークの話かー、また随分ありきたりな話を選んだな。


内容は皆様のご想像に任せるとして・・・それじゃ私たちは、このあと滅茶苦茶セックスした。

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