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ニーソク父のレポート

やる夫の姿のままだと面倒なのです。

あと何か文に違和感あるけど気にしないでください。

ニーソクの家は意外にもなかなか広かった。

リビングを中心にして、下には玄関、右にはニーソクの部屋、上には書斎、左には研究室があった。

研究室や書斎を見た感じだとニーソクのご両親はかなり高度な魔法を研究していたようで、とんでもなく高い器具や本がたくさんあった。


この家の主であるニーソクが『勝手にしてくれていい』って言ったから、遠慮なく漁らせてもらおう。

ここにある本や器具は持ちきれないからここに置いていこうかな。まぁ転送魔法でいくらでも送れるんだけど・・・。



さて、一通り家を見回った後ニーソクは自分の部屋に戻って持ち物整理を、私はもう少し研究室を調べることにした。

書斎を漁ろうとしたんだけど、そこにあった本は専門書ばっかりで読んでもよく分かんなかったんだ。

でも戦闘には役立ちそうだったから、魔法辞典を一冊持っていくね。



それじゃ、さっそく研究室漁っていこうか!

でもここにある器具はそもそも何に使うのかも分からないから放置しておく。


とりあえず今はここに置いてある本を調べていこうかな。

でも・・・うーん、一冊一冊がすごく分厚くて全部見てると時間が掛かりそうだからパパッと適当に流し読みしていこう。





   ☆




資料を漁っていたら個人的にとても興味深いものを見つけた。

気になるそれはニーソク父の研究レポート・・・といってもまだ未完成というか未実験?だったらしい。それだけ薄いノートに書かれていた。


私がしばらくそれを読んでいたら、扉からニーソクが入ってくる。

背中には大きなリュックを背負っている。準備できたみたいだ。



「どうかお? 何かいいものはあったかお?」


「あっ、ニーソク! 君のお父さん、すごかったんだね!」


「えっ、どうしたお? いきなり・・・。」


「ほらっ、これ見てみなよ。君の父さんの研究レポート・・・まだ途中みたいだけど。」



そう言って私が差し出したノートをニーソクは横から不思議そうに覗き込んだ。

そして内容を読んで、驚いたように目を丸くする。



「なんだおこれ・・・エリクサーの製造方法?」


「そうみたい。ただ材料が揃わなくて実験できてなかったみたいだね。」


「万能薬エリクサー・・・どんな薬でも治せない病気や以上状態を回復する薬・・・。

はっ、そうか! コレを使えば・・・!?」


「うん、君のその姿も治るかもしれないよね?」



まぁ、それと同時にモテ期も終わるだろうけど。

それに気づかないまま、ニーソクはものすごく興奮したように早口でまくし立てていく。



「うおおおお! すごいお、すごいお!

だったら早くコレを作って元の姿に戻、る・・・?

って、そうか・・・・・。材料が揃わなかったんだおね・・・。」



ニーソクは後半、一気にテンションが下がったように声が小さくなっていって・・・そしてがっくりと項垂れたのだった。


うーん・・・まぁずっとその姿じゃ可哀想だし、このままずっと女の子に追われるのも面倒だ。

あと私の事忘れてるみたいだな・・・仕方ない、説明してやろう!



「確かにコレ見る限り、材料はもう取れない薬草とか、よくわかんないけど超珍しそうなものとかだよねぇ。まぁ簡単には揃わないのは、やっぱり伝説の秘薬だからってことかな。」


「うぅ、せっかく元に戻れると思ったのに・・・残念だお。」


「だけど、今は私がいるだろう?」



ニヤッと笑いながら言うと、ニーソクは気がついたように顔を上げる。



「まさか・・・出せるのかお!?」


「ふっ、余裕だね! まぁ多分ここの書斎探せばいくらでも出てくるでしょー。

・・・そうだニーソク、ここの器具の使い方は分かる?」


「バッチシだお! トーチャンに嫌ってほど叩き込まれてるお!」


「よしオッケー! じゃあ書斎を漁っていこうか。二人でなら、きっとすぐに見つかるよ!」


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