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ルートB:路地裏

先にこっちのサイドもやっちゃいます。


実は『ルートC:バルフサイド』があるんですが、そっちはシュピーゲルたちが出てくるんですよね・・・。

というわけで、これからしばらくバル出てこないよ!

あと次からしばらくフォルたちのターンだよ!

路地裏は狭い上に入り組んでいて、正直どこに向かっているのかさっぱりわからなくなっていた。

後ろから女の子達が追ってきてるけど、数はさっきよりも少なくなっている。

ここに入っていったのは僕とバルだから、そんなに追っ手はこなかったみたいだ。

こうなってくると、俄然あっちの二人が心配になってくるわけで・・・。



「待ちなさい! あんたたち、このことについて説明してもらうわよ!」



後ろから追いついてきた女の子が叫びながら飛び蹴りをかましてくる。

えぇっ!? こんな狭い場所でそれやるの!? 女の子って怖い!

そう思いながら、僕はなんとか体をひねってそれをかわして、そのまま彼女を持ってた剣で鞘ごと殴りつける。そしたら彼女、呻きながら地面に倒れちゃった・・・ごめんね!


大丈夫だとは思うけど一応彼女に心の中で謝まって、そしてまた前に向かって走り出す。

少し走ると、狭い路地裏から少し開けた空間に出た。なんか子供が居たら秘密基地でも作ってそうな場所だなぁ。

そしてこの場所からはいくつもの細い道が通っている。うーん、どこへ行こう?



「バル、どうするの?」


「そうだな・・・せめてここがどこだか分かればいいんだが・・・。」



変に突っ走って、余計な場所に出たら困っちゃうもんね。

それにしても路地裏って結構入り組んでるんだ・・・このままだと迷っちゃいそうだ。


二人でどうするか悩んでいると、この場所に繋がっている道からいくつも声が聞こえてきた。

まさか、追いつかれた・・・いや、先回りされてたの!? 


僕が内心あせっていると、バルが苦そうな顔をして呟く。



「まずいな。全部の道から声がするぞ。」


「うそっ!?」


「どこか少なそうな場所に目星つけて行くしかないな。お前は・・・」



どこがいい? 

バルがそういう前に、三方向から合計5人の女の子が飛び出してきた!



「追いついた! もう逃げられないわよ!」


「さぁ、説明してもらうわよーーッ!」



女の子たちは叫びながら僕らに攻撃してくる!

うわわっ! でも僕らは攻撃できないしーーーッ!



「ちょっ、誰か助けてーーーッ!」



僕がそう言った瞬間、フォルから貰ったショルダーバッグが・・・正確にはその中に入っている本が光りだした!



あ、あれ・・・? この展開、前にもあったような・・・。



僕らは全員、その光があまりにも眩しくて目を閉じる。

そして目を開けたときには、想像通り知らない人が目の前に立っていた。


目の前に立っている人はなんかこう、立派な服を着ていた。金髪碧眼の綺麗な男の人だ。

短いサラサラの金髪に整った顔立ち。そして、なにより気になったのが。



・・・この人、なんでか前に僕を襲ったお姫様と雰囲気が似ているんだけど・・・?



あれれー? 何かちょっと嫌な予感がするぞー?

僕がおもいっきり顔を引きつらせていると、彼は「あれ・・・? ここはどこだろう?」と戸惑ったような声をあげた。


あ、ちなみに彼が現れたことに僕だけでなくバルや女の子たちも驚いていた。

でもいち早く我に返ったのは、僕らでなく女の子達の方だった!



「・・・ハッ! アンタ、仲間を呼んだのね!? それでも私は負けないんだから!」


「さぁ、覚悟なさい!」



やばい! 反応が遅れた!

5人の女の子たちは全員僕に向かって突撃してくる! 

僕が彼を呼び出したと思ったのかな? その通りです!


くっ、だったらせめて防御を・・・!

僕は剣を構えて、少しでもダメージを減らそうと・・・



「アルッ!」


「ッ!? ・・・はぁっ!」



・・・したんだけど。


バルが魔法を放つ前に、件の彼がその女の子達に剣を振るった。

あたりに血が飛び散り、彼女達の体が地面に倒れ落ちる。



「・・・・・・・・えっ?」



えっ、今何が起こった?

僕が戸惑っていると、彼は僕の手を取った。



「えっ、えっ!?」


「こっち!」



そして、そのまま彼は僕の手を引いて適当な道を選んで走り出す。

残されたバルが、焦ったように僕の名前を呼んだ気がした。

お察しの通り、アルが呼び出した金髪君が新勇者です。歳は18くらい。


これからは、

フォル&ニーソクの引きこもり組。アル&金髪君の勇者組。バルフ、の三ルートに分かれます。


ちなみに今バルフは残った女の子たちと戦ってます。

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