新しい始まり
というわけで続編です。
すっごく長くなると思いますが、よろしければお付き合いください。
相変わらずクソみたいな文章力です。でもきっと書いてるうちにレベルあがるから!
そう、きっと。多分・・・そのうち、ね?
頭上に広がる透き通った青い空。
地面にはまだ若い緑の草原、そこに心地のいい風が吹いていく。
少し先に見えるのは大きな街を囲むレンガの城壁。
フォルの話だとあの中の街が新王都、スヴァルトアルファヘイムらしい。
なんとなく、そうなんとなく僕は柄にも無く目を閉じてしばらく風を感じてみる。
・・・うん、本当にすっごくいい風だなぁ。なんだか今日はいいことが起こりそうだ。
まだ体に風を感じ続けながらゆっくりと目を開き、くるっと回って後ろを振り返る。
あぁ、本当に・・・・
「・・・・・どうしよ、これもう絶対死んじゃったよ・・・。」
「・・・燃やすか? いや埋めたほうがバレないか?」
・・・・・・・これで、後ろに事故現場さえなければなぁ・・・。
僕の後ろには車が一台止まっていて、その近くに白い人のような何かが倒れていた。
犯人は言うまでも無く僕らである。
出来れば全力で目を逸らしていたい。今みたいに、ずっと。
だけど、僕がそんなことをしたらこの二人は本気でこの人を燃やしてしまう。
既に虫の息だけど、まだ生きている・・・か、彼?・・・うん、彼でいいか、を燃やさせる訳にはいかないんだ・・・ッ!
仕方なく僕は二人に向き合うことにする。
気がついたら、白い人は死にそうな顔から安らかな笑顔になっていた。
・・・えっ、あれなんで・・・? まだ死んでないよ、ね?
ま、まさか二人ともこの人に何かしたの!?
ちょっと・・・いや、かなり不安になった。
そして、すぅー、と大きく息を吸い込んでから叫ぶ。
「いや、この人まだ生きてるから! 早く回復魔法かけてあげてーッ!?」
なんか頭が痛くなってきた!
事故が起こったのは今から少し前。
僕らが化け物達の街となったミッドガルドを発ったときまで遡る。