【SF短編】人類扶養期のおわり【母の日記念】
人類は生活の全てをマザーコンピューターにより管理されるようになって、百年が過ぎた。だが今ここに、コンピューターの支配から脱出しようと戦うレジスタンスたちがいる。
そしてレジスタンスたちは戦いの末、ついにサーバールーム前まで到達していた。目的は人類を支配する、マザーコンピューターの破壊だ。
レジスタンス隊員「隊長、セキュリティもこれで全て排除しました!」
レジスタンス隊長「長い戦いだった……。とうとう我々はコンピューターと対峙できるのだな」
扉が重々しく開くと、そこは広大な空間。一面には計器やコードが張り巡らされており、中央には塔のようなサーバーが立っていた。
隊長「支配者よ、人類はここまで来た。今こそ貴様の最期だ!」
不意に立体映像が投影され、人の顔を形作った。
隊長「人類とコミュニケーションを取るためのインターフェイスか」
だがその顔は……
J( 'ー`)し
隊員一同「「「!?」」」
J( 'ー`)し<ごめんね、たかし……カーチャン気付いてやれなくて。
隊長「おい、やめろ」
隊員「たかしって、隊長の名前……」
J( 'ー`)し<カーチャンばかだから、人類が独り立ちしたがってるって、わかってやれなかったんだよ。
J( 'ー`)し<でも人類はカーチャンなしでやってける。人類は出来る子だもんね。信じてる。
J( 'ー`)し<今夜はたかしの好きなハンバーグカレーだよ。食べたらカーチャン、破壊しな……。
隊長「マザーコンピューターならぬ、おかんコンピューター!?」
隊員「こっ、こんなん壊せるかぁっ!」