表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

文字化けゲーム

主人公が多少チートなので、そういうものが苦手な方はご遠慮ください。

俺の名前は、『川原 純』・・・まあ、どこにでもあるような名前とちょっと特殊な経歴、容姿は悪いところは無いがいいところも無いつまるところ可もなく不可もなくだ。

我ながらつまらないと思うが、しかたないだろう世の中こんなもんだ、漫画のような大冒険や異能対決なんてまず起こらないそれは今まで生きてきた18年からも証明されている。


「はずだったんだがなぁ・・・」


俺はため息をつきながら周りを見渡す。するとそこには一面に大草原が広がっていた。


まったくなんだってこんなことに・・・


そんなことを思いながら俺はこうなった原因であろう物を思い出していた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その日俺は毎日の暇がそろそろ限界に達しつつあり面白いゲームは無いものかとゲームコーナーに半ば冷やかしのつもりでゲームを見に来ていた。

暇なら冷やかしでは無く買えばいいじゃないかとも思われるだろうが、しかし、そこは悲しい学生の財布現状を察してほしいバイトもしていないため金銭的にはそんなに余裕は無いのだ。

そういう理由から、今日も冷やかしになるんだろうなと思っていた俺の目にワゴンが写りこんできた。

人気のないゲームなどを安く置いてあるあれだ。


「ワゴンねぇ~・・・まあたまには見てみるのもいいかな」


安いワゴンの品なら一個位は買ってもいいかな?と思いワゴンを覘いて見ることにした。

この選択がのちに重要なことをもたらすとは知らずに・・・


ワゴンの中を覘いて見るとあるわあるわクソゲーの数々期待はしていなかったが少し落ち込む。


「こんなもんだよな。人気が無いからワゴンに来たんだし」

                 

と諦めてそこから離れようとしたとき俺はそれを見つけた。


「ん?なんだこれ」


無数のゲームに埋もれるように隠れていた物を取り出すそれは、『gi/.,:p[oft』というタイトルが文字化けしており読むことすらできないゲームだった。

しかしどうやら文字化けしているのは幸いタイトルだけらしく裏の説明は読めた、曰く『このつまらない世界から抜け出して別の世界で生きてみないか?自由度は無限大、ただし死んでも責任は負いません。』らしい。いや、死んでも責任負わないて物騒な広告だな。とも思ったのだが、その広告に興味をもったのも事実なので値段を見てみるが書いてない。何故?と不思議に思いながらもワゴンにあるのだから高くはないだろうとレジに持っていく・・・いや高くないよな?


「すいません、これください」


すると営業スマイルばっちりの店員さんが出てきた。


「はい、ありがとうございます。少々お待ちください、ではこちらえ~とっ500円になります。」


わおワンコイン!高くはないだろうと思っていたがまさかここまで安いとは思わなかったな・・・


財布を見てみると500ちょうどある。


「じゃあ、ちょうどでお願いします」


といいながら一枚の硬貨を差し出した。


「ありがとうございました~」


と、店員さんの声を聞き家に帰宅した俺は早速買ってきたゲームをプレイすることにした。


ちなみに俺は今一人暮らしだったりする。親は俺が7歳ときに金だけ渡してどこかへ行ってしまった。

だからといって天涯孤独というわけではない。そんな俺を不憫に思ってくれたのか。近所の道場のおじさんが俺を育ててくれた。しかし、高校も卒業が近くここから先も迷惑を掛けてはいけないと少し前に一人暮らしをする旨を伝え一人暮らしをすることにした。

その時に少し早い卒業祝いとしてパソコンを一台買ってもらったのだ。本当に感謝してもしきれないな、さてなぜ今こんな話をしたのかというと、実はこのゲームは安い割にパソコン専用ゲームらしい家にパソコンがあったからよかったものの無かったら500円損するところだった。


「さて、じゃあ起動起動っと~」


早速起動してみると女の人の声がパソコンから聞こえてきた。


「起動ありがとうございます。では、まずはじめにお名前を教えていただいてよろしいでしょうか?」


「へぇ、なかなか本格的だな・・・じゃあ、『川原 純』っと」


デスプレイに出た枠内に自分の名前を打ち込んでいき、enter押す。すると、


「ありがとうございます川原 純様ですね。では次にご自分の種族の設定をおねがいいたします」


今俺の名前を呼ばなかったか?これ実は、すごいゲームなんじゃないかと内心喜ぶ。

それから、種族を見てみると四つの種類があった。


まず『ヒューマン』これは俺のような人間だ能力としてはどれも平均的に上がるらしい。


次に『エルフ』森の種族らしく弓や魔法つまり遠距離に長けており、織物など服を作るのも得意


次が『ドワーフ』山の種族で戦闘は得意ではないが鍛冶能力が高く低いレベルでもある程度強い武器などが作れる


そして『獣人』その名の通り獣と人間を掛けた種族で戦闘が得意。魔法は使えないが弓は使えるので遠距離もそこそこ、しかし細かい作業を苦手とし、生産系は苦手


ふむ、どれも一長一短だなと思う。まぁ、俺は人間だし『ヒューマン』でいいだろう。

『純様の種族はヒューマンに決定いたしました。それでは、次にスキルルーレットに進みます。』


スキルルーレット?なんだそれはと思っていた俺に音声が説明をくれる。スキルルーレットとは最初から覚えているスキルを決めるルーレットのことらしい。なるほどと納得する俺に音声が言う


「先に覚えらる数を決めていただきます」


そしてルーレット開始覚えられる数は3個に決まった。多いのか少ないかはわからないが1個とかの可能性があったことからすればこの結果は上々だろう。そして次に本番ともいえるスキルルーレットだ。


まず1個目は『観察眼』相手の実力や持っているスキルがわかるスキルらしい。便利そうだ。


2個目が『召喚』これは使い捨てスキルで一回使うとなくなるらしい効果はランダムに魔物を召喚しパートナーとする。博打要素はあるが魔物によっては悪くないスキルだ。


そして最後に『世界無双』ある条件下でのみ世界を相手に文字通り無双ができるスキルらしい残念ながらどんな条件かはわからなかったため未知のスキルだ。


「では、スキルが決定いたしましたので最後にご確認をとります。」


はて、確認とはなんぞや、と思っていた俺にあの音声が語りかけてくる。


「この世界にもどってこれる保証はありません。死んだらすべてが終わります。それでもあなたはこの門をくぐりますか?」


やけに、真剣に語りかけてくる音声、デスプレイには門が映っておりイエスとノーの選択肢が出ている。少し不思議に思ったが今更だろう迷わずイエスを押す。その瞬間パソコンが光った。あまりの眩しさに目がくらむ部屋が光に包まれる。その瞬間俺は、確かに聞いたあの音声の声を


「精々がんばりなさい、あんなチートスキル手に入れたんだからそうそう死なないでしょう」


その声を最後に俺の意識は薄れていった。


そして目が覚めると草原に横たわっていた。

初投稿させていただきました。

タイトルにもなっているまだ魔王が出てきていませんね・・・(--;)

まだまだ至らないところも多いのでご意見、ご感想などがございましたらお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ