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カーテンの隙間から入り込む陽の光に眩しくて目を開けた。

「あさ?」

天井が違う。あ、そうか宿に泊まったんだった。昨夜は、、、

あれは夢か?現実だっけ?

「お目覚めですか?」

ドアの方からライが入ってきたところだった。

「おはようございます。朝食に行きましょうか。傷は痛みますか?」

朝から爽やかなやつめ。昨日からだけど、王国騎士団の服着てないから新鮮だ。

傷?

「きず?あ〜そーだった。大丈夫大丈夫。

ただの擦り傷だよ。」

昨日襲われたんだったよ。忘れてた。

ヒラヒラ両手を振って見せる。

ライが片眉を上げる。

「忘れてましたね?どーいう神経してんですか。だから貴方は!こうやってまた危ないことを繰り返すんでしょうね。だから…」

「ストーップ‼分かりました。スミマセンスミマセン!反省してますっ。」

黙っていたら長くなる。腹の虫も思い出したかのように鳴き始めた。

「朝ごはん食べよ。着替える。」

「廊下でお待ちしてます。」

ライが出ていってから着替える。目の前の小さな鏡で確認すると両手、両足、腹にも擦り傷が無数にある。お兄様にバレたら大変だ。長袖で隠せる範囲でよかった。

しかし、あのライの態度からすると昨夜のは夢か。安堵の息を吐く。

「ん?首もと虫に刺されたかな?痒くないしいっか。」

赤い痕。虫刺されにしては腫れてない。

朝食を食べたら城に強制送還だな。

とんでもなく短い逃避行だった。

溜息を吐きつつライが待つ廊下へと、ドアを開けた。



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