私の答えはお母様
手に残っている
あの子の頭はやはりいい
ずっと私に従順であれば良かったものを
勉強は一日六時間
それが終われば外で遊ぶのも許可しているわ
お友達を家に呼ぶのもいいし、
お泊まり会だってやらせてあげた。
わたしのお母様は許してくれなかったんだから!
六時間のお勉強が終わればいいのよ
たまにいる下品なお友達も私が払ってあげてる
お母様がそうしてくれたから
お外で遊ぶのだって、許してくれなかった。
こんなにいろいろなことを許可しているのになんであの子はあんな顔をするの?
ずっと家にいない夫を好いているみたい…
私は毒親じゃないわ
私が医者になれたのもお母様のおかげよ
お母様が施してくれたことをすればこの子も医者になれる
結局お母様に言われて仕事はやめたわ
家事に専念しなさいって
私の26年はなんだったのかしら…
呟いたら
視界が下に落ちて戻ってこなかった
首に損傷があったわけじゃないけれど
久しぶりだったからかしら
油断してたわ
お母様の前では完璧な私で居なくちゃ
私はあの子の体を傷つけたことはない
今になってわかったけど、あれはなんの意味もなかったわ
恐怖で体が震えて結局効率が落ちるだけ
これだけあの子のために頑張って、この身を捧げてきたのに
好きじゃないない男と結婚したのに
お母様にずっと ずっと ずっと ずっと
逆らわずに生きてきたのに!
私の言うことを聞いてれば幸せになれるって
だからあの子にも医者を目指させたのに
あの子は私を毒親と罵った
それだけなら良かったのに、許せたのに
あの子は言い放った
「お父さんもあんたのお母さんが死んだからと離婚したいって。私はお父さんの所で暮らすから!!」
違う。あの男はよそに女がいるから私と離婚したいのよ。私はその事実をあなたに見せないように必死に隠していたわ
知らないくせに。あんた達は私の事を知ろうともしないくせに。
一丁前に知ったふりして避けて傷つけて
もううんざりよ!
お母様が死んでしまってから何が正解なのか分からなくなってしまった。
何度も確認した心音の停止、呼吸の停止、瞳孔の散大・対光反射の消失。
全部死亡条件に当てはまっていたわ
今のこの子の姿が
お母様が死んでしまってから何が正解かわからなくなってしまったからなの‥‥
これは正解なの‥?
ねぇ‥黙ってないで答えてよ
お母様‥




