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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第四章  音の調べ
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67話 追加戦士

魔導書捜索の特別班の会議をしていると、会議室のドアがコンコンとノックされる。

ドアが開き、そこに立っていたのはニーニャだった。



「魔導書捜索特別班に僕も入れてもらえませんか。」

「ニーニャちゃん!」

「ニーニャがおってくれたら、だいぶ心強いよな。」

「ニーニャちゃん、テオちゃんとウィルちゃんもだけど、ダイヤに許可って貰わないと任務に出せないのかしら。」

「テオとウィルは許可がおりていると思いますよ。僕はおりていないですが。」

「あとで何か言われるのリリィさんなんじゃないのか?」

「その時は僕が対処しますので。」

「ニーニャちゃんがいた方が、プラスになることのほうが多いし…。ニーニャちゃんにも手伝ってもらいましょう!」



リリィがそう言うと会議室にいた、みんなの顔が明るくなる。

ニーニャはみんなからの信頼が厚いらしい。

俺もそのことには納得ができる。



「それで今回はどこに探索に行くのですか?」

「テイラー邸よ。」

「伯爵はビビって逃げたらしいで。」

「そっちのほうが戦いやすいかもしれませんね、彼と。」

「ねぇ〜、それって絶対に戦わないといけないの〜?」

「戦わないといけない、ということではないですが。」

「この前みたいに素直に引き下がってくれるとは限らないしな。」

「いつでも戦えるように準備しておくのは大事よね。」



ソレイユやリュンヌ、テオと俺等新人三人組はザックに会ったことがあるし、リリィとニーニャは会議に参加していた。

カレン一人がまだザックのことを知らない。



「ザックの情報、カレンさんにもちゃんと共有しておきませんか。」

「せやんな。カレンだけ会議おらんかったし、共有しとこか。」



テオ、ソレイユ、リュンヌがザックのことをカレンに説明するが、多分カレンはあまり理解できていないだろう。

擬音が多い三人の説明をウンウンと頷きながら聞くカレン。



「とにかく、ザックっていう魔法使いがとっっっても強いから気をつけてねってことだよね〜。」

「そういうこと!」



説明をしていた三人が元気に答える。



「カレンの魔法が鍵になるんだったら、カレン頑張らないと〜!」

「おぉ!頼むぜ、カレン!」



カレンやニーニャが加わったことで、前の魔導書探索の時よりも魔導書を見つけ出せる自信が出てきた。(俺自身がこの世界になれてきたということもあるかもしれないが…。)

テイラー邸に向かうのは明日。

それまでにしっかり準備して任務に出るとしよう。

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