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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第二章  東の国軍と銀色
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35話 三人の王

フォンシーレのとある建物では定期的に行われる四カ国交流会議が行われていた。

クロムは集合場所の会議室につくと緑の花の模様の椅子に座る。

会議室は丸い大きなテーブルがあり、その上にはシャンデリアがある。

そのシャンデリア以外に明かりはなく、真っ暗だ。

黄色い風車の模様の椅子にはライオンの獣人が座っており、クロムの向かいの赤い鳥の模様の椅子にはハニスが座っている。

ライオンの獣人の向かいの青い月の模様の椅子は空席だが、会議が始まったようだ。


「はじめましょうか。」


ライオンの獣人が言う。


「シルファーは今日も来てませんね。」

「あいつが来たとこ一回も見たこと無いんだけど。そもそも生きてるの?」

「生きてるよ!」

「あー、はいはい。それで今日は何を話すの?」

「私の息子が誘拐された事件から今月で十年経ちました。手がかりも何も無いままです。

そこで、自国を含めた四カ国とフォンシーレの長期調査を行いたいのですが、許可をいただけませんか。」

「僕の国は大丈夫です。」

「俺んとこもOK。」

「北の国はどうするんですか?」

「通行許可書が取れ次第、出発しようと思っています。日にちや時間は後日連絡しますのでよろしくお願いします。」

「もう十年経つんですねぇ…

良ければ僕のところの人お貸ししますよ。」

「ダイヤさんですか?」

「はい。何か力になるかと思います。」

「ではお借りしましょうかね。彼の都合は大丈夫なのですか?」

「まぁ大丈夫ですよ!」


その後も交流会議は続き、夕方になる頃に解散した。









クロムは城に戻り、医務室に向かう。

クロムが医務室に入り、俺達は合流した。


「今帰ったよ。ソル大丈夫、、じゃなさそうだね。」

「おぉ!クロム様!俺はもう大丈夫ですよ!」

「見た感じ大丈夫ではなさそうだよ。」


確かにソレイユの声は元気だったが、ベッドに寝かされている状態はとても元気には見えなかった。


「ゆっくり休んでね。」


クロムが優しくソレイユの手を握る。

ソレイユはニッコリ笑って頷く。

それを見ると、クロムは医務室を出ようとする。

俺は部屋を出たクロムを追いかけ話しかけた。


「魔導書のことについて確認したいことがあるんですけど…。お時間よろしいですか。」

「いいよ。ダイヤと三人でもいいかい?」

「はい!」

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