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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第二章  東の国軍と銀色
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28話 初任務

ソレイユが木の扉を開けると、東の国の武器庫よりも広い倉庫がある。


「誰かが定期的に掃除に来てるんじゃないか?すげぇ綺麗だぞ。」

「元々トヤヘリノの地域のみんなで使ってたもんらしいから、管理者とかがおるんかもな。」

「勝手に入って大丈夫なんですか?」


俺が聞くと、テオとソレイユはお互いを見てウーンと考えたあと、


「まぁ倉庫の入口の扉開けたの俺らじゃないし。大丈夫だろ。」


ソレイユはそう言ってギザギザの歯をギラリと出す。

何が大丈夫なのかは分からないが、俺達は紫の魔導書を探すことにした。








しばらく時間が経ったが、全く魔導書が見つからない。

確かにこの倉庫は広いが、五人で探しているため全部の場所は見ることが出来ているはずだが、、。


「ウィル魔力探知使えるやろ?それで見つけられへんの?」

「やってみてはいるんですけど、他にも魔力の高い魔法ツールや魔法石があるのか、見つけられないです。」

「地道に探すしかないか。」


ソレイユの言葉に頷き、みんな魔導書探しを再開する。


「そういえば、魔導書って見た目の特徴とかないんですか?私実物を見た事なくて。」

「俺も学校の教科書とかでしか見た事ないが、結構鮮やかな色の表紙のイメージなんだよなぁ。

それこそ、すぐ見つかりそうな色だよ。

紫の魔導書だから表紙も紫じゃないかなって思うんだけど。」

「とりあえず、古代文字で書かれてるらしいから、開いてみて読めへん文字の本集めるしかないな。」


魔導書はやはり珍しいものなのだろう。みんな実物を見たことがないようだ。

どうやら、魔導書がどういうものなのかを知っているのは俺だけのようだが、

魔導書のことを知っているということをみんなに伝えてもいいのだろうか。



そんなことを考えていると、入口の方から扉の開く音が聞こえた。












その頃ダイヤとサイモンは東の国でクロムを入れた三人でお茶会をしていた。


「倉庫開けれたんだ!サイモンさんありがとうございます。」

「いえいえ、ダイヤにはいつもお世話になっているので。」

「倉庫が空いただけで、まだ魔導書は見つかっていないからな。あの倉庫全体に魔法がかかっていた。

魔力探知をできないようにするためだと思うが、厄介だな。」

「そういえば、入口も扉の魔法がかかってたよね。」

「高度な空間魔法…もしかしたら僕たちよりもずっと前からあの倉庫の魔導書を探している人がいるのかもしれないね。」

「クロム様は魔導書を集めて何がしたいんですか?」


クロムは少し考えたあとニッと歯を見せる。


「内緒」

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