12話 トレジャー・ボックス
あとは俺自身がどうやって戦うかが問題だ。
俺には魔力もなければ武器が使えるわけでもない。そんなことを考えていると、ニーニャがこんな提案をしてきた。
「ライトさん、魔法ツールを使ってみるのはどうですか?」
「魔法ツール?」
「はい、魔法ツールとは文字通り魔力がこもっている道具のことです。簡単な魔法なら魔力がなかったり、少なかったりしても使うことができます。」
俺はそれを聞いて目を輝かせた。俺にも魔法が使えるのだ、、!
「使います!使わせてください!!」
俺はすぐに返事をした。
「では、ついてきてください。」
ニーニャはそう言って立ち上がった。
ニーニャについて歩いていくと、木造の大きな倉庫のような建物にたどり着いた。ドアを開け、中に入るとたくさんの武器や防具、小物や何に使うかわからないものまでいろいろな物がおいてあった。
「これ全部魔法ツールなんですか?」
「はい、そうです。ダイヤやヴァイオレットが趣味で集めてきた魔法ツールで、使っても良いものはこの倉庫に保管しているんです。」
ニーニャがそう言って奥へ進んでいき、金の装飾がついた一本の剣を俺に差し出した。
俺はそれを受け取った。少し暖かいような気がする。
「それは炎の魔力がこもっている剣です。この中だと火力が強いものですよ。」
軽く剣を振ってみると予想以上の炎が舞い上がった。どこにも火が移って無いようで安心したが、炎属性の魔法ツールは使わないでおこうと思った。
「炎がお気に召さないようでしたら、こっちはどうでしょう?個人的にお気に入りのものなんですが。」
ニーニャはそう言って、食虫植物のようなものが着いた青緑色のハンマーを差し出してきた。
これは魔法ツールなのか!?
俺には”呪物”にしか見えないし、受け取ってはいけないオーラを放っている。流石にこれは受け取らなかった。
一体こんなものを、ここにおいたのは誰なんだ!(ダイヤかヴァイオレットという人なのだろうが、、)
「これもだめですか、ではこちらはどうでしょう。」
次にニーニャが差し出したのは一見魔力のない普通の銀の槍だった。
「これは?」
「こちらは、花属性の槍です使用しているところは見たことがないのですが、見た目が綺麗なのでお持ちしました。」
たしかにとても綺麗だし、さっきの剣に比べて軽い。これなら俺にも使えそうだ。
「この槍、一度試させてください!」
ニーニャはうなずくと、倉庫から出て訓練場の方へ案内してくれた。
訓練場はとても広く、沢山の人がいた。
ニーニャは訓練場の足場が土になっているところに立ち止まった。
「ここに槍を刺してみてください。」
そう言って地面に向かって指さした。




