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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第5章  魔法学校へ行こう
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102話 香る黄昏

「さて、んじゃあ始めていこか。」



テオはそう言うと、伸びをして軽く跳ぶ。

そして、おもちゃの光線銃のような物を取り出し、空の穴に向かってそれを打つ。

銃の先についていた赤いガラス玉が、空の穴の中に入る。

そのガラス玉は、不思議に光る紐で光線銃とつながっっているようだ。

テオは地面に座ると、ノートパソコンのようなコンピュータを取り出し、操作を始める。


コンピュータを操作するテオの後ろに魔人が何人も現れ、テオに斬りかかろうとする。

すると、その魔人達が何かに撃ち抜かれる。

間一髪で攻撃を避けた魔人が、何かが打たれた元を見上げる。

そこにあったのは二階の渡り廊下で、ヴァイオレットが立っていた。

ヴァイオレットは二階から魔人達を見下ろしている。

ヴァイオレットの後ろには、恐竜の頭の骨のような物が浮いている。

どうやら、そこからビームが出ているようだ。


ヴァイオレットに魔人達が近づいてくる。

恐竜の頭のようなものが、ヴァイオレットを守るように前に出ると、ソレイユが魔人達とヴァイオレットの間に飛び出す。



「おい!ヴァイオレットに近づくんじゃねぇよ!」



ソレイユの雷に打たれて、魔人達は黒焦げになってしまう。



「ヴァイオレット、大丈夫か?」



ヴァイオレットは首を縦に振る。



「テオ、あとどれくらいかかるんだ?」

「まだ、だいぶかかるわ。できるだけ急ぐ。」



ソレイユとリュンヌ、ヴァイオレットは互いに背中を合わせて立つ。



「数が多すぎるよ。」

「テオが終わるまで耐えるしかない。」



双子はもう一度手を繋ぐ。



「魔力が切れる前にやるぞ!」

「了解!」



バチバチと双子の周りに稲妻が走り、魔人達の方に向かって駆け出す。


ヴァイオレットは恐竜の頭の骨のようなものの口から、星とリボンのついたステッキを取り出す。

ステッキを軽く振ると、星の形をした光の弾が素早く魔人の方に飛ぶ。

次々と魔人は星に飛ばされてしまうが、腕が鎌のような魔人に星が切られてしまう。

恐竜の頭の骨のようなものが、その魔人にビームを打つが、それも弾かれてしまう。

鎌の魔人がヴァイオレットに迫り、ヴァイオレットは杖をたくさん振る。

星やビームはすべて弾かれてしまい、ついにヴァイオレットの目の前まで魔人が来てしまう。



「…! ヴァイオレット!!」



ソレイユがそう叫んだときには、もう鎌が振り上げられていた。

ヴァイオレットは恐怖でステッキを落とす。

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