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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第5章  魔法学校へ行こう
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101話 二人で一つ

ゴトッと鈍い音がなり、魔人の首が地面に落ちる。

話す魔人の後ろにいた魔人達は後ずさる。



「お、お前!何しやがる!」

「おぉ、まだ生きてたか。」



話す魔人の体は頭の方に駆け寄り、自分の頭を持ち上げ、ギリギリと音を鳴らしながら頭をもとに戻す。

頭がもとに戻ると、魔人達が校舎の中に入ろうと、ダイヤが入っていったドアの前に群がる。

ダイヤは忙しくて構ってられないのか、もうその場にはいなかった。

それを確認した話す魔人は怒り出す。



「あいつ!どこ行ったんだ!お前ら探せ!」



話す魔人がそう言うと、空の穴からドンドンと魔人が出てきて、無理やり校舎内に入ろうと壁や柱を壊し始める。



「うわ!何すんだ!」

「めちゃくちゃじゃん!」

「ソレイユ君、リュンヌ君、彼らを止めましょう。頼りにしていますよ。」

「任せとけ!」

「任せて!」



双子がそう言うと、校舎に群がる魔人達に向かって飛び出す。



「二人で一緒なのひさしぶりかも!」

「同じ任務でも別々だったからな!」



二人はそう言って手を繋ぐ。



「俺とリンは二人で一つ!」

「だって私たち双子だもん!」



二人が手を繋いだところからバチバチと稲妻が走る。



「呼吸を合わせて!」

「せーの!」



掛け声に合わせて二人が手を前に出すと、ビームのように稲妻が魔人の方に走り、一人の魔人に勢いよく当たる。

固まって行動していた魔人達は、次から次に感電していき、周辺にいた魔人達はみんな倒れていった。



「ん〜。範囲がもっと欲しいよなぁ。」

「確かに、後でダイヤに教えてもらおうか。」



話しいている二人の後ろに大きな魔人が近づき、鎌のような腕を振り下ろす。

それを、サイモンが彼の杖で受け止め、弾く。



「仲がいいのは良いことですが、よそ見はしないように。」

「「はーい。」」



サイモンは大きな魔人より高い位置まで跳ぶと、杖を光らせる。



「校内に刃物を持ち込むことは許されませんよ。」



サイモンがそう言うと、鋭い葉が大量に出現し、大きな魔人を切り裂く。

細切れになった魔人を、また別の魔人が踏みつける。



「きりがありませんね。」

「あの上にある穴をどうにかしないと。」

「永遠に出てくるってことか!?」



三人が悩んでいると、後ろから声が聞こえる。



「ここで、テオくんの出番ってことやな!」



テオが胸を張り、腕を組んで立っていた。



「テオ!来てくれたのか!」

「ヴァイオレットから連絡きて、すぐに駆けつけたで!

あの時空の歪みによって生じた穴について、ダイヤに言われて前から調べててん。」

「私達はどうしたらいい?」

「出てきてしもた魔人を全員やっつけといて!」

「おう!頼んだぜ!」

「任しとき!」



ソレイユとテオはグータッチをした。

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