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元の世界に帰るために本探してみた!  作者: 紅葉
第一章  異世界転移と東の国
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10話 五つの部隊と二次試験

中庭を眺めてしばらくすると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けると、ニーニャがいた。


「お待たせしました。試験の説明をするので食堂に行きましょう。」


俺はニーニャの後について行き、食堂に着いた。

高い天井にステンドグラスの窓、長い机にたくさんの椅子があり何人か人がいた。食事している人や雑談をしている人、勉強している様子の人もいる。

ニーニャは奥の方にある席に座り、俺を彼の向かい側に座らせた。





「2次試験の内容は鬼ごっこです。」


ニーニャは急に小声で説明を始めた。

俺は首を傾げた。”そんなもの”が2次試験なのかと驚いたからだ。


「正確に言うと東の国の防衛隊の各部隊隊長との鬼ごっこです。誰も殺さない限り何をしてもいいという、とんでもルールなので気をつけてくださいね。」

「それって、ほんとに鬼ごっこなんですか、」

「大まかなルールが鬼ごっこなので、このような呼び方になっているのだと思います。

鬼は受験者で、各隊長をタッチするとその隊長が属する部隊の数字のカードが貰えます。カードの枚数や鬼ごっこ中の活躍しだいで合否が決まります。」


内容はわかったが、何をやってもいいというのが引っかかる。俺は顔をしかめた。




「そこで今日は各部隊について説明します。基本知識はあったほうが良いですよね。

東の国の防衛隊の部隊の数は五つです。

まず一番隊、簡単に言うと近距離武器を使う隊員達ですね。隊長はソレイユ・ボルテナージ、種族は鬼で得意魔法は雷です。魔力も武力も高く、情に厚い方ですね。」


情に厚いということは、彼の情に訴えかければカードが貰えるかもしれない。ずるいと思われるだろうが、俺には魔力も武力もないのでこうするしかないのかもしれない。




「二番隊は、遠距離武器です。魔法やガンナーというイメージですね。隊長はリュンヌ・ボルテナージ、ソレイユの双子の妹です。ソレイユと同じく魔力が高く、得意魔法は雷ですが、武力はそこまで高くはないでしょう。彼らはよく喧嘩をしますが、仲はいいと僕は思っています。」


ニーニャのいう『武力はそこまで高くない』というのは、誰が基準なのだろうか。しかし、俺より高いのは予想できる。




「三番隊は秘密部隊と言われています。僕もわからない部分が多くあって、隊長の顔も名前も知りません。先程言った通り、僕が三番隊の代理で審査します。魔力はあるものの力魔法しか使えませんので、受験者に危害を加えることはないと思います。」


魔法についてダイヤから説明してもらったときにも少し考えたのだが、力魔法や超魔法とは具体的にどういう魔法なのだろう。せっかくだし、聞いてみることにした。


「力魔法って具体的にどういうものがあるのですか?」

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