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幻の魔物店の噂は本当かしら?

初めてのアナベル視点があります。

『爆発を起こした魔法具を調べ終わった』

「ダンジョンの最下層にあったやつ?」

「多分、そうよ」

『部屋から出てると爆発する仕組みになっていた。爆発の威力は数メートル吹き飛ばすくらいだな。怪我をしても重傷にはならない。ただ、使い捨てではないから何度も発動できる』

 へ〜因みに血がついていた理由とか分かってるのかな〜?


『それから、付いていた血は設置した者のだ。他に血が出るような怪我をしている者はいない』

「設置した人は血を出しているのね」

『ああ。大方、改良する時に血を出したのだろう』

「改良?血を出すような事をしたのですか?」

『仮定だが、その者は回路に血を極少しだけ擦り付けて威力をあげたのだ』

 確かに血を使うとパワーアップするとか聞いた事があるかも。


『何がしたかったのかは良く分からない。もう少し調べれば分かるかもしれないが』

 本当に何がしたかったのかな。


『それから、他の者が情報を掴んだから伝えておこう』

「どんな情報ですか?」

『彼奴のかもしれん目撃情報があった』

 ほへ〜何処の情報かなぁ?


『ガーネット辺境伯領にて、一日で幻のように消える魔物店があるという噂が流れているそうだ』

 確かに、幻影魔法が関与してそうな感じがする。


『そっちはアナベル達が調査しているのだが、噂が少しずつ移動しているのだ。もしかしたらそっちにも行くかもしれない』

 流石に来ないでほしいな〜。



 * * * * * *

「ここが噂の魔物店ね」

「本当にあったのね。見た感じは普通の魔物店ね」

「入ってみましょう」

「ええ」



 内装も普通の魔物店ね。



 アリアネルと店内を見渡していると、店員が近づいてきた。

「何をお求めでしょうか」

 冷やかし目的だから決めてなかったわ。ここは、無茶ぶりでかわしましょうか。

「シルバーグレイの体毛に月色の瞳をした、狼タイプの魔物よ。知能は十歳くらいね。黒色の触手が生えていると良いわ。頭は五つよ。掌サイズが良いわ。攻撃力は「流石にそんなのはありません!」

「あら。ここにはどんな魔物も居ると聞いたから入ったのに。期待外れね」

「っ少々お待ちください。探してまいります」

「ええ。それと、攻撃力はアヴァロンダンジョンの100階層にいるボスくらいね」

「・・・かしこまりました。ただいま持ってまいります」

 あら、有るの?まさか、有るとは思わなかったわ。幻影魔法で出すのかしら。



 アリアネルの方はどうかしら。

 気になって周囲を見渡すと、受付にアリアネルが立っていた。

 腕を組んで何かの塊を睨みつけている。

「あ、アリアネル?それは何かしら・・・?」

「分からないわ。全ての魔物の特徴を余す所なく受け継いだ魔物を指定したら、これが出てきたの」

 確かに、よく見たら全ての魔物?の耳と尻尾があって、顔があって・・・

「お客様!ただいまお持ちしました!」

 声を掛けてきた店員の掌を見ると、私の無茶振りを全部反映した魔物がのっていた。

「気持ち悪いわね」

「そう?私よりはマシよ」

「そうね」

「如何でしょうか?」

「気分が悪いから外に出るわ。その後、また買い物をするから」




「さて、始めましょう」

「タイプ7魔法を探知する種」


 アリアネルは種を出すと、地面に放り投げた。

 そこに、持ってきた水を掛けた。



 すると、種が独りでにニョキニョキと生えて、辺りをあっちこっちし始めた。


「居たわ!」

「フレイム・ボム」

 アリアネルの指差す方向に放った魔法は、何もない空間に当たった。

「あら?」

 訝しげにその空間を見つめていると、徐々に景色が揺らぎ、魔物店が消えた。


 魔物店跡地には、店員と何かの魔物二体が残されていた。

「やはり、幻影魔法みたいね」

「術者が見当たらないわ。店員達は顔が違うもの」

「もしかしたら、顔を幻影魔法で誤魔化している可能性があるわ」

「そうね。一応、捕まえておきましょう」

 店員達に近寄ると、いきなりセールストークを始めた。

「この魔物がオススメですよ」

「買っていきませんか?」

 気味が悪いわね。


「アリアネル、やっちゃって」

「ええ」

「タイプ3捕縛の種」


 アリアネルは種を出すと、地面に放り投げた。

 そこに、持ってきた水を掛けた。


 すると、種の蔓が伸びていき、店員達の足を螺旋状に伝っていった。


 店員達は自分達の足を伝っている蔦の存在が認識できないかのような態度で、こんこんとセールストークを展開している。

「本当に君が悪いわね」

「ええ」

「これは、幻影魔法にかかっているという事かしら」

「でしょうね。かかっていないならこんな態度にはならないでしょう」

「となると、近くに居ると言うことね?」

「幻影魔法があるならきっと何処かに違和感があるはずよ。探してみましょう」

「ええ」


 周りをよく見てみると、ある場所の違和感に気づいた。

 あそこね。


「フレイム・ボム!」

 放った魔法は、店員の顔面に命中した。

「アナベル!?」

お待たせして申し訳ございません。

元の二日に一回に戻すつもりですが、今月中に一週間ほど休むかもしれません。

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