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サファイア辺境伯の依頼8

 辺境伯家の館を徘徊していると、一つの扉から真っ白の髪を腰まで伸ばした少女が出て来た。

「あ」

 少女はこちらを見て思わず声を漏らして腰を低くした。

『突進が来るわよ!準備しなさい!』

 (はい!)

 私も腰を低くして避ける準備をする。


 突進して来たところでギリギリで横にずれる。

(やった!)

『あ』


「えいやっ!」

「いっ」

 このまま方向転換するとは思わなかった・・・。

「私も成長してるのよ!」

「そ、そうだね」

 わ、脇腹が痛い・・・。


「あ!アリアネルも久しぶり!」

「ひ、久しぶり。今日は用事があるからまた後でね」

 逃すかぁ!

「アリアネルの用事は無いわよ」

「そうなの!じゃあ遊ぼ!」

 そう言うと、少女はアリアネルさんに向かって腰を低くした。


 ついでに私も脇腹を抑えながらアリアネルさんにしがみついた。

「ちょっと!離しなさい!」

「それじゃあ行っくよ〜」



「痛っっっ」

「私を助けなかったのが悪いの!」

「理不尽よ!」

「知らない・・・わ!」

「二人とも仲良いね〜」

「「仲良く無い!」」

「息ぴったりだよ〜」

「こいつが真似して来たの!」

「こいつが真似したの!」

『段々とありあも染まっているわね』




「ミア?出ていいのか?」

「うん!今日は体調が良いから!心配してくれてありがとう!」

 (出た、シスコン)

『出たわね』


「お兄ちゃん、シスコンって何?」

「は?誰が言ったんだ?」

「アリアネルさんとルナリアさんとありあ?さん」

「ありあって誰だ?」

「分かんない」

『あ』

 (ルナリアさん、心読めるの忘れてたよね)

『しょうがないわよ!色々あったもの!』

 心配させないために無意識でもミアさんの事を考えないのは流石だね。

「それで、シスコンって何?」

「ル、ルナリアとアリアネルとありあさん?で作った言葉じゃ無いか?」

「そうなの?」

「「そ、そうよ」」

 息ぴったりだね。

「そうなんだ〜何ていう意味なの?」

 アリアネルさんと顔を見合わせると、誰からともなくアリアネルさんが話し始めた。

「塩、スープ、コーンの頭文字と後ろの文字をとった言葉よ」

「へ〜!」

「ヘリオの好物を取ったの」

「お兄ちゃんはお塩が好きなんだね!」

「あ、ああ。そうだ」

「へ〜!私も魔法が抑えられたら一緒に食べる!」

「・・・頑張れ」






「ミアちゃんは今の所十歳を迎えられるかしら」

「五分五分だな。迎えられるかもしれないし、迎えられないかもしれない」

「精神魔法の適性が余りにも高くなければ良かったのに」

『そうすれば、幼い頃に取得せずに生きられたのに』

 (まさか、真似事をするだけで取得できるとは思いませんよね)

「はぁ。考えても仕方がない」

「女神の神殿が見つかれば、肩代わりしてくれる魔法具も現れるかもしれないのに」

 女神の神殿ダンジョンの事かぁ。本物の方だと思っちゃった。

「女神の神殿なんて御伽話よ」

「そうだよな・・・」

 そうかぁ?よし、一言意見しよう。

「そうかしら?御伽話の大半は実話をもとにしているのだから、それらしいものならあるかもしれないわよ」

「御伽噺というか詩だけどな」

「同じよ」

「所で、ありあって誰だ?」

「私の略ではないわよ」

「それは分かる」

 (どうしましょう)

『とりあえず、いつも通りの態度で居て。疚しい所は何もないと言う態度で』


 ルナリアさんに言われた通り、いつもの通りの姿勢で座る。

 

 ウォルターさんに見られても冷や汗を掻きながらいつも通りの姿勢でいる。

「・・・メイドが盗み聞きでもしたか。普通は居ないはずだが」

 じゃないと心を読んじゃうからね。




「何なのよ!昨日倒したじゃない!」

「どっかに隠れてた、のよ」

 まさかファイヤービッグマウスがまたいるとは思わないよ。


「こいつが居ると、まるで私が足手纏いみたいになるじゃない!」

「まるでじゃなくて足手纏い」

「うっさいわね!」

「アクア・ボム!」

「後で乾かしなさいよ!」

「はいはい」

『注文が多いわね』

「アクア・ショット!」

 ファイヤービッグマウスが死んだ事を確認した。


「終わったわね!早く乾かしなさい」

「ちっ「アクア・ドライ!」

『ありあだって舌打ちしているじゃない!』

 (これはこれ、それはそれ)

『ずるいわよ!』

「早く行きましょう」

「ええ」




「迷子ね」

「ルナのせいよ」

「あんたのせいよ」

「ルナ?どうしたの?」

「この人が迷子になったの」

「はぁ!?」

「着いてきなさい。皆集まってるわよ」

『エメラは何処の誰かとは違うわね』






「遅かったな。神様から話があるそうだ」

「話?」

「そうだ」

『久しぶりだな、お主ら。お主らには、女神の神殿に潜ってもらう』

「「「「「「「「「女神の神殿!?」」」」」」」」

『そうだ。女神の神殿にある道具で彼奴を捕まえてほしい』

「どんなものがありますか?」

『そうだな・・・お主らが知っている道具で言えば魔法を使いやすくする道具だな』

 あれじゃん!まんまあれじゃん!

『大体一週間後にまた全員に連絡する。ああ、別にこの地にずっと居ろというわけではないから安心しろ』

「かしこまりました」



「サラッと捕まえろって言ったな」

「捕まえられるかしら」

「道具の性能が分からないから何とも言えないわね」

謎の人物ありあについて加筆しました。

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