人魚姫の依頼7
中に入ると、人とミニチュアベヒモスが居た。
「挑戦者ですね。私は向かいにいるので、ベヒモスを倒してください。倒しても、受験者に問題が見られる場合は失格になりますのでご注意を。では、ご文をお祈りいたします」
そういうと、扉を閉めて出ていってしまった。
「フラウ主体で倒そっか」
「そうね。私達はサポートにまわりましょう」
各々の場所に散らばると、ベヒモスが動き出した。
「アクア・ボール!」
ミニチュアベヒモスの周りを囲むようにして十個の水の玉が出現した。
「えいっ」
そのうちの五個が一斉に弾けた。
「ガアッ」
一瞬怯んだように見えたが、すぐに気を取り直してミニチュアベヒモスがフラウに突進した。
「きゃあっ!」
「バリア!」
急いで隙間にバリアを張って防いだ。
「す、すみません!」
「しょうがないわね。ヘリオ、ペリド、囮になって」
「危なかったら私が防ぐから」
「分かった!」
「分かった」
返事と共にヘリオとペリドが同時に同じ箇所を斬った。
怒ったベヒモスが追いかけ始めた。
「フラウ!頑張れ!」
「は、はい!」
「こっち来い!ベヒモス!」
ミニチュアベヒモスがヘリオに接近した。
「バリア!」
「えいっ!」
怒ったミニチュアベヒモスがフラウに接近しようとした瞬間、ペリドが切り付けて気を引いた。
「あ、アクア・カッター!」
ヘリオとペリドが切りつけた箇所をフラウが魔法で攻撃した。
「おおっ!血が出たな!」
「このままだと魔力が持たないなぁ。「アクア・アロー・シャワー!」
弓矢の雨を降らして血を流させる。
ついでにミニチュアベヒモス、面倒臭いからベヒモス?で良いやの周りの温度を下げた。
「これくらいならサポートに入るよね」
「私の出番が無いわね」
「ん〜ドンマイ」
「召喚・ドライアド!あいつの気を引いて!」
召喚されたドライアドは頷くとベヒモスに向かって行った。
「アクア・ウィップ!」
水でできた鞭がベヒモスを叩くと、ベヒモスの皮膚を持っていった。
「おらっ!」
再度ヘリオが斬りつけて気を逸らす。
「も、もう一度!えいっ!」
無知がしなってさっきよりも多く皮膚を持っていった。
「ガアアア!」
「おりゃあ!」
「おらっ!」
「____!」
ヘリオとペリドとドライアドが気を引こうとしたが、もう効果は無かった。
「アクア・アロー・シャワー!」
「ガアアアアアアアアア!」
「ひゃあ」
思ったより怖い!
死ぬ気で部屋の中を駆け回る。
『気を紛らしてあげるわよ』
(ルナリアさん!居たの?)
『ずっと居たわ。話していなかっただけよ』
(そうなんだ〜)
『ええ』
「えいっ!」
「ガアアアアアアアア!」
「ふひゃあ!」
掠ったああ!
半ば転がるようにして壁のそばに行く。
『気が紛れたかしら』
(はいっ!ありがとう!)
少し落ち着いたから周りを見渡してみると、絶賛フラウが鬼ごっこ中だった。
逃げながら鞭を操っているけど、ほとんど当たってない。
「ドライアド!あいつを捕まえて!」
「___!」
「えいっ!」
「ガアアアアアアアアアアア!」
十秒程で蔦は千切れてしまった。
まあ、フラウの攻撃が当たったから良いでしょう。
「アクア・アロー・シャワー!」
「ガアア!」
さあ!鬼ごっこの始まりだあ!
『私って足が早かったのね』
(かなり早いと思う!)
『褒めてくれてありがとう』
(本当の事だから!)
「えいっ!えいっ!えいっ!」
おお!三連続いった!
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
「これでも瀕死じゃないっておかしいよ!」
『ベヒモスは硬いとされているもの。しょうがないわよ』
(うう・・・分かってるけど・・・)
温度をさらに低くしとこ。
南極くらいの寒さで良いよね。
温度を低くしてから少しすると、動きが鈍って来た。
「良しよしよし!」
『良かったわね』
(うん!)
「ドライアド!もう全力で止めなさい!」
「!!!!!」
「アクア・アロー・シャワー!」
「ガアアアアア!」
ベヒモスが追っかけて来た。
(ああもう!十回くらいやってるのに何でくたばらないの!)
『弱点を知らないから手伝えないわね。ごめんなさい』
(気を紛らわせてくれる時点で十分手伝ってますよ!)
「つ、疲れた・・・。流石に二時間以上狭い空間を走るのはきついわよ」
「ずっと走ってるわけじゃないけどね」
「そりゃそうよ。でも、疲れるわ」
「えいっ!えいやっ!ていっ!えいっ!たあっ!」
「ガアアアアアアアア!」
「やった!死にました!」
「フラウ!頑張ったね!」
「はいっ!ありがとうございます!」
「死体が消えたわね」
「何でだろ」
「試験終了です。皆様お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
「結果報告は明日となります」
「分かりました」
「フラウ!明日報告してね!」
「はい!勿論です!」
ブックマークありがとうございます(๑>◡<๑)




