人魚姫の依頼6
《頑張るぞ〜!》
《頑張りましょうね》
《頑張るわよ》
《頑張る》
《頑張るか》
《では行きましょう》
兵士達が門が開くと門の枠にウォーターカーテンができた。
それを合図に一斉に泳ぎ出した。
「良し!揃ったな!今日は五時間だ!では、頑張れ!あ、守護者に挑戦できるのは残り四時間からだ!」
「では、初め!」
いつも通り、合図と共に全員走り出したかと思えば、ちらほら立ち止まって作戦会議をしていた。
「ちょっと距離を置いたところで作戦会議をしましょう」
「は〜い」
「で、一時間逃げ延びる方法はある?」
「はい!三十分くらい作戦会議をして持ってないと誤認させてから適当に走り回る」
「他に案は?」
「ルナの案がいいと思う」
「私もそう思います」
「まぁ、適当に戦っていればいいだろ」
「多数決?でルナの案が採用されたわね」
「でも、話すことなんてないよ?」
「発案者の貴女が考えなさい」
「え〜」
「他に話す事がある人は居る?」
「無し!」
「そんな・・・」
「ああっと、そこの君達?」
「あら?貴方誰?」
「この試験の参加者だけど、宝物を探すのを手伝ってくれないかい?」
名前名乗ってない時点で限りなく黒だね。絶対やだよ。
「名前は?」
「え?軍隊という意味だけど分かるかな?」
「分かるとでも?」
「初対面じゃないから分かるよね?」
「へ?」
「知り合いなの?」
「知らない人のはず・・・」
「知ってるはずだよね?」
「何処で会ったの?」
「ん〜ここでは言えないかな」
「じゃあ初対面だね」
「ええ!この顔に見覚えは無い?あるよね?」
「・・・・・・シンキングタイムをプリーズ」
「あ、はい。どうぞ」
ん〜こんな色の髪と瞳の人なんて知らないなぁ。
ルナリアさんに聞いてみよっと。
(ルナリアさん〜この顔知ってる〜?知ってたら教えてください〜あ、無理に起きないで良いよ〜)
『ん・・・何かしら』
(あ!ルナリアさん!おはよう!この顔知ってます?)
『髪と瞳と雰囲気が違う、顔だけ同じの人なら知っているわね。確かウォルターという名前の』
(なるほど〜え、ウォルターさん?)
「髪と瞳の色と雰囲気が違う人なら知ってるよ」
「ほとんど他人じゃない」
「あ!思い出してくれた?略称がウォルなんだけど」
『確定ね』
(確かによく見ればそんな気がするような・・・)
「君はルナだよね?」
(どうしよう!ルナリアさんヘルプ!)
『まずは、はいと答えなさい。その後2人きりで話すわよ』
(その時は交代してくださいね〜)
「はい」
「やっぱり!少し2人で話さないかい?」
「良いよ」
「ルナ?」
「大丈夫、大丈夫〜」
「率直にいうけど、きみはルナリアかい?」
(後はよろしく!)
『分かったわ』
「ええ。そうよ」
「あ、やっぱりか。ヒントがあり過ぎるからすぐに分かったぜ」
「貴方だって分かりすぎよ」
「で、何でここに居んだ?」
「それは私の台詞よ。何故ここにいるの?」
「ん?俺はいつも通りギルドで依頼を漁ってたら魚人族に臨時パーティを組むって依頼を出されたからだぜ」
「そう。私も同じよ」
「ん?いつの間にギルドを登録してたんだ?」
「一ヶ月と少し前よ」
「へ〜」
「所で、さっきの口調は何なの?寒気がするわ」
「ルナのさっきの口調だって十分寒気がするぜ?」
「うっさいわね」
「そろそろ時間になるから一旦終わりにするか。領地に来んの忘れんなよ〜」
「勿論よ」
「ルナ?大丈夫だった?何もされてない?」
「私がそんな事をする様に見えるかい?」
「ええ」
「そうか・・・」
「全然大丈夫だよ〜エメラは心配性だね」
「心配するわよ。胡散臭い背伸びしている少年と九歳に見える女の子の組み合わせが何処が心配しないと?」
「私、九歳に見えてたんだ・・・」
「ええ」
「そんな・・・」
「背伸びしている少年って・・・」
「これぞクリティカルヒット」
「こら、ラチナは上手いことを言わない」
「何故、怒られた?」
「ん、ん゛ん゛。では、ここら辺に失礼するね」
「二度と会わないと嬉しいわね」
「酷い言われよう〜」
「では、さようなら」
「私達もそろそろ守護者を倒しに行きましょう」
「何処で倒せるの〜?」
「確かにそうね。探しに行きましょうか」
「うん!」
「見つからないわね・・・」
「謎解き系かな〜?」
「これ、見て」
「ん?チラシ?」
「そこら辺に落ちてた」
「庭園の?」
「そういえば落ちていたわね」
「これがヒントかな?」
「商品名ガーリックライス
ゼリー
ボイルドエッグ
ニシンナス
照り焼きバーガー
とだけ書いてあるわね」
「ん〜こういうのよく分かんない」
「この前見た推理小説は縦読みが使われていたのだけど」
「ガゼボにてって事?」
「それらしくはなったわね。とりあえず行ってみましょうか」
「守護者に挑戦しますか?」
「ええ」
「この地図の赤い点の場所に守護者がいます」
「ありがとうございます」
「はい。頑張ってください」
「ここがこうじゃ無い?」
「じゃあここがこう?」
「難しぃ」
もうちょっと前世で地図を見ていれば良かった・・・。
「ここね!守護者の部屋と書いてあるわ!」
「じゃあ、入ろ〜」




