人魚姫の依頼5
「話しながら叩き落としやがって!舐めてんのか!」
「はい?」
姿が見えない人に言われてもなぁ。
「昨日の落とし前をつけさせてもらうぞ!」
「昨日?」
戸惑っていると、熊獣人が剣で斬り込んできた。
避けながら飛んできたナイフを叩き落とす。
「重力操作!」
「ぎゃあ!何だよこれ!体が重くなったじゃねぇか!」
「足元凍って!」
「ちっ」
かなり硬めに凍らせたから抜け出すことはないはず。脚がなくなるからね。
「せめて宝物だけでも!」
兎獣人が飛び上がった。
「アイス・バリア!」
「うわぁ!」
勢いがあったし顔面強打はしてるよね。これで動きが遅くなったら良いけど。
「解除!」
「凍って!」
「うわぁ!」
「猫獣人がいない。何処?ナイフ投げてるのは声的に違うし」
「そうなの?」
「うん」
「ちっしょうがねぇ!『魔曲・第一!慈愛の子守唄!』
ナイフを投げてきた奴が詠唱と共に歌い出した。
慈愛だから殺傷ができなくなるとか?今のところ効果はないし、今叩いておくか。
「アイス・ランス・レイン!」
「ちっなんで効かねぇんだよ!」
動揺したのか、声がした方向の景色が揺らりと揺れた。
「そこだね!隙有りぃ!」
氷の剣を作って突っ込んだ勢いで斬り掛かる。
「うぎゃあ!」
何も無いところから血が吹き出したかと思うと、景色が揺れて女が姿を見せた。
「足元凍れ!」
「畜生!足手まといがいるからいけると思ったのに!」
「足手まとい?」
「ゼーユングフラウの事だ!あいつ、弱っちぃ水のイルカしか出せねぇからな!ぎゃははははは!」
イラッと来たのでもう一回切り付けた。
「あんただって私に何も通じなかった癖に何言ってんの?」
「ちっ」
「あっち行こ〜」
「ええ。気分が悪いわ」
「で、魔曲って言ってたけど、あれ何?」
「この前説明した音属性の一種です」
「ああ、感情が左右されるかもしれないっていう」
「はい。ルナさんには通じなかった様ですが、歌い始めた瞬間から普通は効果が出るはずです」
「確かに、歌を聴いた瞬間から戦意が喪失したわね」
「はい」
「あ、そうなんだ」
「あっちに宝物を掘り当てた奴がいるぞ!追え!」
「何?」
「あっちで大捕物をやっているわね」
「本当だ」
「とりあえず、反対方面に行きましょう」
「そうだね」
「ここら辺かな?」
「爆破!」
「わぁぁ!」
「こっちでも戦っているわね!あっちに行くわよ!」
「うん!」
「お前ら、宝物を持ってるだろ!よこせ!「ウィンドウ・カッター!」
到底避けられるものでは無いので、そのまま氷の剣で突っ込んで斬りつけた。
「ちっ!「ウィンドウ・・・」
「凍って!」
「逃げるよ!」
「ええ!」
「逃すか!クソ!」
「副パーティリーダーの仇よ!」
「凍れ!」
「逃げるよ!」
「ええ!」
「・・・」
無言で斬りかかられた。
「凍れ!」
避けられた。
「アイス・ランス・シャワー!」
「・・・」
男の真上に来た瞬間、氷の槍が不自然に浮いた。
「っ解除!」
「ドライアド!絡め取って!」
「・・・!」
男は避けようとするが、無数の蔦を避けられずに絡め取られた。
「足元凍って!」
「逃げるわよ!」
「うん!」
「つ、疲れた・・・」
「エメラはもやしだね〜」
「しょうが、ないじゃない!近距離、攻撃手段、がないから!運動、にならないし!」
「まぁそうだね」
「フレイム・バースト!」
急いでバリアを貼る。
「危な!アクア・ボム!」
「フレイム・バリア!」
バン!
「わぁぁ!」
何で私が吹っ飛んでるの!?
「ルナ!大丈夫⁈」
「大丈夫!」
もしかして水蒸気爆発と同じ原理?
「アクア・ショット!」
「フレイム・ショット!」
水の弾丸と炎の弾丸が接触して、またもや爆発が起きた。
「体重の軽さが恨めしい!」
「ルナ!」
「大丈夫だから!」
「雹よ降れ!」
カボチャサイズの雹を降らした。
「フレイム・レーザー!」
「雹が溶けてる〜「凍れ!」
よし凍った!
「逃げるよ!」
「ええ!」
「ルナ、止まって、もう、無理」
「わ、分かった」
「アイス・チェア「座ってどうぞ」
「ありがとう」
「巡回してくる」
「行ってら〜」
「木よ生えろ!」
「わあああ!」
「きゃああ!」
足元に木が生えたあああ!
「はっはっは!「解除!」
やばっ落ちる!
「重力操作!」
「あ、ありがとう。あと少しで地面に激突するところだった」
「木よ・・・」
“そこまで!”
また?
“全員門に集まれ!”
体が勝手に動いて門に向かう。
「良し、集まったな。ん?十人以上は居ないぞ。探しに行かないといけないな!他のものは出て良いぞ!では解散!」




