人魚姫の依頼3
「今日から試験です・・・頑張りましょう・・・」
「頑張ろ!」
「今日から明後日までは薬ではなく魔法具で潜ってもらいます・・・」
「何で?」
「薬と違って魔法具は任意で切ることができるので・・・」
「なるほど!」
「首に掛けなくても持つだけで効果を発揮しますが、無くされたら困るので首にかけておいてください・・・」
「は〜い!」
《皆さんかけましたか?》
《は〜い》
《かけたわよ》
《かけた》
《かけたぞ》
あれ?ペリド?
《ペリドさん?不具合ですか?》
《すまない!念話に手こずった!》
《そうですか。無事ならよかったです。魔力が足りなくなるので昨日よりも早く行きますよ!》
《心の準備が!》
《行きますよ!》
いっっっっっだい!腕がもげるぅぅぅうううううううううううう!
《着きましたよ》
《痛い〜腕が〜》
《喋れるなら大丈夫です》
《明日も明後日もこの痛みを体感する事を思うと寒気がするわ・・・》
《大丈夫です。きっと慣れます》
《慣れない・・・》
《それと、魔法の解除方法ですが魔力を込めると解除することができます》
ふむふむ。あ、解除できた!ぐ、苦じい。早く中に!
「指示は最後まで聞いてください・・・」
「ごめんなさい!」
「フラウさん、魚人族特有の魔法とかある?」
「一応・・・音属性魔法というものがあります・・・」
「音属性魔法?」
「はい・・・。声に魔力を込めて歌うとその声に感情が左右するかもしれない魔法です・・・」
「かもしれないって?」
「精神力が高い人は通じにくいので・・・それでも、波の人は左右されますが・・・」
「へ〜」
「後、一時間もすれば試験が始まるので、それまで練習しましょう・・・」
「うん!」
「私達はあっちで練習しているわね」
「は〜い」
「遂に十個を浮かべて破裂することが出来ました!」
「良かったね!」
「はい!あ、四十五分経ったので皆さんと作戦会議をしましょう・・・」
「了解〜」
「まず、一日目は様子見が良いと思うわ」
「そうだね〜出来るだけ誰かと組まない方がいいと思う〜」
「それが一番です・・・。この大会は裏切りは合法ですし、時にはそれが推奨されることもあるので・・・」
「二日目は様子を見て、組むほうがいいなら組む、組まないなら組まずに本腰を入れて探索ってところかしら」
「そうだね〜」
「そうだな!」
「三日目には裏切りが確定するだろうからね〜」
「そうね」
「そうだな!」
「あっもう時間です・・・。行きましょう・・・」
「は〜い」
王宮の門の前に着くと、様々な種族がいた。
獣人族とかも結構いるね。
《そろそろ門が開きますよ》
《治安とかどうなっているの?宝物探し中に忍び込み放題じゃない》
《王宮には魚人族最強の盾と矛が居ますので。ご心配無く》
《そう》
《中に入るので解除の準備をしてください》
《は〜い》
門の両脇にいた兵が門に手をかけると、門が水を追い出すかの様に外側に開いた。
門が開くことによって舞い上がった砂が落ち着く頃には、門の枠にウォーターカーテンが出来ていた。
《では、入りましょう》
《は〜い》
周りが泳ぎ出すと同時に流れに乗って泳ぎ出した。
「これから説明を始める!言う事は一つだ!宝物を探して守護者を倒せ!どんな手を使っても良い!ただし殺すな!以上だ!」
「今日の制限時間は二時間だ!頑張れ!」
「初め!」
合図とともに参加者が走り出した。
「ルナさん!とりあえず探しましょう!」
「了解!」
とりあえず今回は探せば良いかな。
「そこの君!人族だよね?魔法使える?」
「初級魔法なら・・・」
「じゃあ、協力してくれ!」
「協力しないとリーダーと決めてるから無理」
「そこを何とか!」
「無理」
「どうして無理なんだい?」
「さっきも言ったけどリーダーと決めてるから」
「じゃあリーダーに合わせてくれ!」
「利点がないからどっちにしろ無理」
「獣人は力が強いわよ!」
「力が強いだけならいらない」
「獣人は素早いよ!」
「私だって素早い」
「せめてこっちに来てくれる?」
「何で?」
「良いから!」
「やだ!」
「居なくなったぞ!」
「はぁ?」
驚いていると、熊獣人が剣で斬り込んできた。
急いでナイフを出して無理矢理流す。
「ちっ」
「ここで仕留めるぞ!」
「そういう事!?」
使えるのはナイフと初級魔法だけ・・・逃げるか!
「足元凍って!」
「きゃっ」
「うわっ」
「わっ」
「逃げろ〜」
とりあえず、少し距離を取ってから宝物探し続行しよっと。
「ふぅふぅ。ここら辺まで来ればいいかな」
「宝物、宝物〜」
「っ!凍れ!」
「その手はもう食らわない!」
一人逃げた!
「ちょこまかとっ」
早いんだよ!隙が出来れば!
「おりゃっ」
「うぐっ」
腹パンならぬ腹蹴り!
「凍れっ!」
「ちっ」
とりあえず、もう一回逃げないとっ。
「宝物探ししたいのに!何で逃げないといけないの!」
「“そこまで!”」
「っ!」
体が止まった?!というか経つのが早くない?
「“全員、門に集まれ!”」
門に向かってる?あの人の能力?
「良し、集まったな。ん?一人足りない?探しに行かないといけないな。他の者は出て良いぞ!ちなみに今のは俺の能力だ!では、解散!」




