ガーネット辺境伯の依頼3
メリークリスマス!
今日から一週間ほど毎日投稿します!
「結局黒い狼って何なの?」
「さぁね。姿が見れば分かると思うわよ」
「だよね」
「皆の者!間引きを始めるぞ!」
「「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」
昨日の様にバラバラに散らばる。
剣を作りたかったけど、黒い狼のことがあるから魔力の消費を抑える為にナイフだけで殺す。
う〜ん、昨日よりも少し魔物の量が多いような?
地面が血で見えなくなった所で遠吠えが複数聞こえてきた。
「何っ」
「ピーーーーーーー!黒い狼だ!集まれ!」
騎士団の後ろを急いで着いていく。
ん?守護のペンダントに何かが弾かれた?
後ろを振り向くと私の背丈よりも高い、闇に染まった様な色の狼がいた。
「アイス・ボム!」
威力をかなり落としたお陰で風船が割れる音よりすこし大きめの音しか出なかった。
「アイス・ソード!」
黒い狼の右眼を切り付ける。
黒い狼の目から血が流れ出した。
「がるぅっ!」
余程痛かったのか暴れ出した。
動きは単調になったけど、威力は増したなぁ。
とりあえず、左眼も切り付けておく。
「がるぁ!がるぁ!ぐるるるるる!がぁ!」
眼が見えなくなったからか威力が強いだけでほとんど当たらない。
てか、騎士団ってどこに行ったの?もしかして他のところに行った?全く気配がないんだけど。
「アイス・ブレード!」
魔法の弱点は余裕がないと発動しないところだね。何とか改善できないかなぁ?
さっきも発動したかったのにできなかったし。
暫く暴れていると、突然動きが止まった。
呼吸音は聞こえるから生きてるけど何があった?
剣で切り付けようとすると、避けられた。まるで、見えてるかの様に。
魔法?
もし、魔法なら黒いから闇属性?でもかなり多い属性の中で1番と言って良いほどレアだからなぁ。
黒い狼が突然口を開けた。
とりあえず、大っきい氷を突っ込んでおく。
「がふぅぅぅぅ」
黒い狼が息を思いっきり吐くと口から紫色の煙が出てきた。
「毒!?」
口を塞いで距離を取る。
氷の雨を黒い狼の周り降らせて傷を付ける。
何これ?全然死なないし、核も見つからない。
何か頭が痛いし、早く終わらせたい・・・。
黒い狼の上に鋭く長い氷柱を大量に降らせると、黒い狼の身体中から血が吹き出した。
「死ん、だ?」
試しに収納してみる。
「収納室行きではないから死んだね」
それにしても、頭が割れる様に痛い。
早く合流しないと。
よろめきながらみんなと合流する為に森の中を進む。
「魔物の気配が全くしない?」
「騎士団の人は黒い狼をどうやって倒してたんだろ」
「頭痛い」
しばらく歩いていると、黒い狼と戦う騎士団とエメラの姿が見えてきた。
ナイフを投げて助太刀する。
「!」
ドライアドの一撃で黒い狼が死んだ。
「ふぅ」
「お疲れ様?」
「!ルナ、いたのね」
「来たばっかりだけどね」
「他のみんなは知らない?後、騎士団長も」
「ん〜見てないなぁ。もしかしたら違う場所にいるかも」
「ルナはどこをどう歩いてここに来たの?」
「ん〜多分南に向かって歩いた気がする。太陽の方角に歩いたから」
「南?そう、南ね」
「うん」
「この後はどこに行く予定だったの?」
「中央に行って人が居なかったら南東に下る予定だったよ」
「そうなのね。中央の行き方は覚えているから着いてきて」
「分かった」
ようやく頭の痛さが引いてきたかも。
さっきは頭に重いのが降ってきて頭が潰れるくらいに痛かったけど、今は大量の針に頭を貫かれるくらい。
「中央に着いたは良いけど人が居ないわね」
「地面に血はついてるけど、血が吹き出したんじゃなくて血が垂れた感じみたい」
「なら、ここで戦闘は起きてないわね」
「うん」
「ふぅ。早く南東に行きましょう。とりあえず南に行けば良いわよね」
「まぁとりあえず行けば良いと思う」
方位磁石を持ってこれば良かった・・・。
南東に着くとラチナとヘリオとペリドと騎士団が二体の黒い狼と戦っていた。
ナイフを手にエメラと助太刀に入る。
ラチナの魔法で狼達が潰れて死んだ。
「ふぅ」
「洗ってあげようか?」
「!居たの」
「うん」
「洗ってくれる?」
「俺も洗ってくれ」
「俺もだ!」
「分かった「シャワー・ドライ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「騎士団長さん達は見た?」
「・・・そういえば見てないかも」
「騎士さん達は騎士団長さんから何か指示を受けましたか?」
「・・・」
騎士達は固まって何事か話している。
しばらく話していると、一人の騎士が前に出てきた。
「団長は合図を送ると同時に出てきた黒い狼を追ってどこかへ去って行きました」
「な、なるほど」
結局、どこに行った?
「危ない!」
その言葉と同時に黒い狼が降ってきたので、避けながら氷柱で地面と一緒に串刺しにした。
「良かった。避けられたんだね」
「あれ?騎士団長さんと残りの騎士さん?どこに居たの?」
「黒い狼を追っていたら遠くに行ってしまったんだ」
「そう?なんだ」
騎士団長なのにそんなことある?
「異常事態はありましたか?」
「異常事態といえば異常事態は一応あった」
「教えてくれる?」
「黒い狼が後ろから襲いかかってきた時に周りの騎士団の人が全く反応しなかった事」
「私もそうだったわ」
「なるほど。二人の近くで戦った者たちは黒い狼を見たか?」
「・・・」
騎士達が顔を見合わせて何事か話す。
「見てないです。団長の声は聞こえましたが」
「戦闘音も聞こえなかったです」
「騎士達はこう言ってますよ?」
「死体ならある」
収納していた黒い狼の死体を取り出してみんなに見せた。
「確かに黒い狼だね」
「何で聞こえなかったのかなぁ」
「一つあるとしたら、黒い狼が何らかの魔法で邪魔してきた可能性ですね」
「なるほど・・・」
「こればっかりは調べないと分かりませんが」
「そうですね」




