ガーネット辺境伯の依頼2
いや〜昨日の温泉は良かったな〜。
「また温泉に入りたいわね」
「ね!」
「同じ道を通るならまた入れると思うぞ」
「まぁ!」
「着きましたよ。降りてください」
「わぁ!木がいっぱい!」
森の中の館!ここら辺はルナリアさんの記憶通りだね。
「森の中にあるのね。危険じゃないの?」
「結界が張ってありますから」
「そうなのね」
「はい」
「ようこそ。ガーネット辺境伯領へ」
この人がルナリアさんのお友達なんだね。
「この方はガーネット辺境伯令嬢、アナベル・ガーネットお嬢様です」
「ごきげんよう。アナベル・ガーネットよ。歓迎するわ」
というか、令嬢自らってなかなか凄いね。
「は、初めまして」
「あら、あなたはエメラさんね」
「は、はい」
「ユベーレンの方々、歓迎するわ。宿を手配したからそこに泊まってちょうだい」
「宿には私が案内します」
「ええ。宿に荷物を置いたら応接間に来てちょうだい。説明するわ」
「か、かしこまりました」
「では、案内するので馬車に乗ってください」
ZZZZzzzz・・・・・・。
「着きましたよ」
ふわぁ。もう?
「よく宿から館までの十分ちょっとでそんなに眠れるわね」
「もちろん!」
「そ、そう」
「では、馬車から降りてください」
馬車から降りる。
「では、着いてきてください」
案内人さんの後に続いて館に入った。
「豪華ね」
「本当ね」
「二人とも何で小声で喋ってる?」
「何かこう、萎縮するのよ」
「うんうん。何かオーラがね。平民には出せないオーラが漂って」
「?そう」
案内人さんがノックをした。
「ユヴェーレンの皆様をお連れしました」
「入ってちょうだい」
「では、入ってください」
みんなでゾロゾロと入る。
「辺境拍と辺境伯夫人は間引きの件で忙しいから私がお相手するわ。
間引きの件について知ってると思うけど、今年は魔物の量が多く、騎士団だけだと間引けないから 貴方達にお願いしたの。でも、今日からは流石に無理だと思うから今日は休んでちょうだい」
「かしこまりました」
「イニグマ、案内できるとこまでこの館を案内してちょうだい」
「かしこまりました」
「私は用事があるから、また明日会いましょう」
「「「「「はい」」」」」
「では、ご案内いたします」
「おっきい階段!」
「真っ白な壁!」
「高そうな花瓶と彫像」
「実際高いだろうな」
「平民にはとてもじゃないが手は届かないだろうな!」
「しーーー。もっと声を落として」
「?何故だ?」
「使用人さんの迷惑よ」
「なるほど」
「この絵画の人、綺麗!」
「そのお方はガーネット辺境伯夫人の幼き頃です」
「へ〜」
儚い雰囲気の漂うあの人がこんなアナベルさんみたいな猫目で凛としている感じだったなんて・・・人は変わるもんなんだね。
「これ以上はご案内できませんので、宿に戻りましょうか」
「はい!」
あの宿も温泉があるんだよね〜楽しみ!
「これから騎士団に会います。くれぐれも騒がないでください」
「騒ぎません」
失礼な!何故騒ぐとでも?子供だから?
「こちらがガーネット辺境騎士団、団長のオーベル・アウフ様です」
「こんにちは。オーベル・アウフです。君たちがユヴェーレンかい?」
「「「「「はい」」」」」
「早速だけど間引きを手伝ってもらうよ。案内するから着いてきて」
騎士団長の後ろについていく。
「ここにいるのは騎士団の団員たちだよ。皆のもの!手を止めずに聞け!ユヴェーレンの者が到着した!攻撃が当たらない様に気をつけて励め!」
「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」」」
騎士団長さん足速くない?最後の方は小走りで着いて行ったよ。
「ここはバラバラになりましょう」
「うん」
みんなが居ない方向に行く。
アイス・カッターだと当たりそうだからナイフで攻撃するしかないかぁ。
騎士団さんが攻撃している合間を縫って誰も攻撃していない魔物の核を貫く。
「アイス・ソード!」
凄っ!氷の剣が出来た!
「えいっ」
魔物が真っ二つに切れる。
ルナリアさんって凄いなぁ。ナイフも扱えるのに剣も扱えて、更に魔法を使えるなんて最強じゃん!何で私と混ざる様なことになったのかな?
スキルでナイフを投げながら、剣で真っ二つにする。
周辺は粗方居なくなった。
周囲の騎士が移動するので、着いていく。
「間引き終了しました!」
「分かった。これで間引きは終了だ!戻れ!」
あれ?あっさり終わったね。これなら来なくても良かったような?
「奇数の日が正念場なんだ。今日は予行練習だと思って欲しい」
「奇数の日?」
「うん。奇数の日になるととても強い魔物が現れるんだ。その魔物によって重傷者も出ている」
「どんな姿ですか?」
「う〜ん、全身が黒い狼かな」
「なるほど」




