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ガーネット辺境伯の依頼

 いつも通り依頼が貼ってある場所で依頼を見ていると、受付の人が近寄ってきた。

「ユベーレンの皆様、ギルド長がお呼びです。ギルド長室にいらしてください」

「「「「分かりました」」」」

 何も覚えが・・・もしや土木ギルド?大量の木の出所を聞きにきたとか?


 とりあえず、ギルド長室に入った。

「さて、何故呼ばれたか分かるか?」

「「「「・・・」」」」

 沈黙は金。

「流石に分からないか。呼んだのは指名依頼についてだ」

 あ、違った。

「また、ダンジョンを調べろとか?」

「いや、違う。今回はとある貴族の領地の応援に行ってほしい」

「「「「応援?」」」」

「ああ。その貴族の領地はよく魔物が出現するのだが、今年は量が多く、騎士団だけだと間引くのも大変らしい」

「それだけなら俺ら以外でも良いだろ?」

「それ以外にも、歳が近いお前らならその貴族の令嬢とも少なくとも仲が悪くなることはないだろうし、その貴族令嬢のご友人がアレキサンドライド辺境伯令嬢様だから悪印象を抱くことはないと判断したんだ」

「なるほど〜」

「で、受けてくれるか?」

「少し相談させてくれ」


「で、どうする?受けるか?」

「その令嬢がアレキサンドライト辺境伯令嬢様と仲がいいなら、大衆小説によくある意地悪な高位貴族見たいな真似はしないと思うから受けて良いと思うわ」

「同じく!意地悪されないなら受けて良いと思う!」

「同じく。少し話すくらいなら貴族令嬢でもいける」

「分かった」


「では、受けます」

「おお、そうか。ちなみに依頼期間は5日だぞ。急いで来て欲しいらしいから今すぐ準備して今日中に出発してもらう」

「「「「ええええええええ!」」」」

「目的地は何処なんだ?」

「ガーネット辺境伯領だ。馬車で二日はかかる」

「宿には泊まれるの?」

「勿論だ。お前らが止まったことのある宿よりも豪華だと思うぞ」

「へ〜」

「それから、馬車はこっちで出すから準備が終わったら荷物を持ってギルドに来い」

「は〜い」


 ガーネット辺境伯令嬢って聞いたことあるような・・・。

 あっ!ルナリアさんの幼馴染兼お友達の一人がガーネット辺境伯令嬢だった気がする。

 なるほど、だからか!

「ルナ!突っ立ってないで準備しなさい!」

「はい!」



「準備はできたな?」

「「「「もちろん」」」」

「よし」


 ギルド長の後に続いてギルドから出ると、馬車があった。

「少し豪華だから盗賊が寄ってくるかもしれんが気をつけてくれ」

「はい」

「さて、ここから先はこいつに案内してもらうか」

「こいつはやめてください。私には名前がちゃんとあるので」

「ああ、そうだな。こいつの名前はイニグマ・レーツェルハフトだ」

「初めまして。御者を担当するイニグマ・レーチェルハフトです。皆様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか」

「どうぞ。俺はヘリオだ」

「私はラチナ」

「私はエメラよ」

「私はルナ!」

「みなさまよろしくお願いします。道中に盗賊が出た場合はお願いしますね」

「ええ」

「では、乗ってください」

 

 乗って座席に座ってみると、乗合馬車よりほんの少し乗り心地がいいような気がする。

「では、出発します」

 ふわぁ。おやすみぃ・・・ZZZZzz・・・。



「うわぁ!盗賊です!起きてください!」

 えっ!盗賊!?

「行くわよ!」

「先行ってて!カーバンクル達出すから」

「分かったわ!」

「収納室!」

「カーバンクル達、今盗賊が攻撃してきてるから馬車で荷物の見守りしてくれる?」

「きゅ!」

「きゅう!」

「きゅい!」

「きゅえ!」

「ありがとう!」


 よし、じゃあやるか!

「アイス・ブレード!」

 氷の刃が盗賊の首を勢いよく切る。

 向かってくるものはナイフで対処する。


 三十分くらいすると盗賊は全て片付いた。

「ありがとうございます!出発するので乗ってください!」


 馬車に乗る。

「後十分くらいで宿に着きます」

 それなら寝ないほうがいいかな。

「きゅうきゅきゅきゅきゅ!」

「カーバンクルたちもありがとね」

「きゅ!」

「戻って良いよ「収納室!」


 その後、本を読んだり魔法で遊んでいると宿に着いた。

「結構豪華!」

 私が止まってた宿よりも豪華!

「申し訳ないですが、女性と男性に分かれるので、二人で2人部屋、四人で三人部屋を使ってもらいます」

「分かりました」

「それと、温泉に浸かることができますよ」

「本当!?」

「は、はい」

 やったー!温泉だ!

 でも、ここまで至れり尽くせりだと何を要求されるか不安・・・。

「三十分ほどしたら温泉に入りましょうか」

「はい!」

「そんなに温泉が楽しみなのね」

「勿論!」

「そ、そう」



「三十分経ちましたよ。温泉には入れますか?」

「はい!」

「ええ」

「うん」

「ここの温泉には色々効能があるそうですよ。美容に効果的だそうです」

「なるほど。だからなのね」

「では、ここで別れましょうか」

「ええ」

「では、良い湯を」


 急いで服を脱いで身体を洗って半ば貸切状態の温泉に浸かる。

「ふぅぅぅぅぅ」

「おっさん臭いわね」

「うん」

「えーでも、なんか言いたくなるじゃん」

「そうかしら?」

「うん!」

「それにしても、エメラの胸おっきいね〜」

「おっきい」

「あ、ありがとう?」

「ぽちゃぽちゃぽちゃ」

「ラチナ、泳いで良いの?」

「こっそりなら良いんじゃない?」

「ルナまで泳いでる・・・」

「エメラも泳ぎなよ!楽しいよ!」

「生憎だけど三人も泳げないわ」

「確かにエメラは色々でかいからね」

「羨ましい」

「ね〜」

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