ランクアップ試験を受けるぞー!
解体シーンがあります。
気をつけてください。
「今日はランクアップ試験を受けましょう!」
「Dまで受けられるんだっけ」
「ええ。でも、Dはその場で発表ではなく、一週間後に発表らしいわよ」
「へ〜」
「早く行こ」
「うん」
ギルドに着いた。
「確か、普通に受付で言えば受けられるらしいわよ」
「そうなのか」
「すみません、ランクアップ試験をしたいのですが・・・」
「かしこまりました。個人ですか?」
「はい」
「では、1人ずつ受けてもらいますので、最初は誰にいたしますか?」
「俺で」
「かしこまりました。お名前を伺って良いでしょうか」
「ヘリオです」
「かしこまりました。あなたの依頼は・・・この薬草採集です」
「分かりました」
「期限は二時間後です。時間になった時にはギルドに着いている様にしてください。ギルドに着いていない場合は失格です」
「分かりました」
「二時間後の八時半に着く様にお願いします。では、行ってらっしゃいませ」
「行ってきます」
「お次はどなたにしますか?」
「私で!」
「かしこまりました。お名前を伺ってよろしいでしょうか」
「ルナです」
「かしこまりました。では、あなたの依頼はこちらの解体となります」
「分かりました」
「出来具合で合格の有無を決めますので、こちらの審査員を付けますがよろしいですね?」
「はい」
「時間制限はございません。では、行ってらっしゃいませ」
「行ってきます」
「では、案内しますので着いてきてください」
「分かりました」
解体する魔物ってどんな感じなのかな?
解体は慣れたから合格できるよね。
Eランクアップ試験はすごい簡単らしいから大丈夫だとは思うけど・・・。
「こちらの魔物を解体してください。解体終了後。試験終了と致します。」
「分かりました」
よし!やるぞ〜!
この豚っぽいのは毛と表皮が剥がされている状態だから、次は内臓を取る番だね。
「血はこの中に入れてください」
「分かりました。ありがとうございます」
まず、豚を仰向けにし、首の部分を横に、そこから肛門にかけて縦に、T字形に切れ目を入れた。 内臓が切らないように注意する。
お腹が完全に開いたら食道と直腸の部分を切り、すべての内臓を塊のまま丁寧に取り出す。そのあとたまった血を小さな鍋などで汲みだす。
消化管は縦にさき、水魔法で出した水の中で内容物をすべて洗い流す。
「ふぅ」
先程入れたT字の横の切り目に沿って頭を落とす。頭は側面や背面からもナイフを入れ、背骨だけでつながっている状態にする。最後に頚骨の関節を一つはずす。そしたら、頭がはずれる。
はずした頭は、毛を焼き、鼻と耳を取る。そして下あごから縦に切れ目を入れ、横に肉を削いでいく。最後に脳を取り出す。そのあと水の中で細かい脳血管や脳膜を丁寧に取り除く。
両サイドから背中の方にむけて、あばらの側面に沿ってナイフを入れていく。両脇のあばらから肉をはがしたら、あばらの付いている背骨と背中の肉を分離する。頭から尾の方へ、背骨と肉を分離していき、途中のあばらの終わったあたりまで来たら、いったんそこで脊椎関節を切り背骨つきのあばらを取りはずす。
「よいしょ」
後ろ足の骨を骨盤の関節からはずす。
先程途中まで分離してきた背骨を、最後の尻尾の手前まで背中の肉からはがしていく。
背骨のあったところから肩甲骨の下側にナイフを入れ、肉から肩甲骨をはがしていく。前足のところまで到達したら肩甲骨と前足をつないでいる関節をはずす。
続いて足を取る。まず表皮の側から足の回りを丸く切り取る。このときも肉はなるべく足の方に残さないようにする。ちょうど本体の足の部分に四つの穴があいた状態で、足が取りはずされる。足は料理する前に毛を焼き落とし、蹄の中までよく洗う。
背骨の線に対して垂直に、肩肉、胸肉、腹肉、尻肉とおおまかに4つくらいの短冊状になるよう肉を切る。さらにその短冊肉を適当な大きさで小さく横に切っていき、肉のブロックを作る。
「ふぅ」
「試験終了です。お疲れ様でした。合格です」
「ありがとうございました!」
「さて、受付へ向かいましょう」
「はい!」
「ルナ!どうだ!?」
「合格!」
「そうか!」
「ルナ様は合格ですね」
「はい」
「Dランクアップ試験も行いますか?」
「パーティメンバーの合格の有無が分かってからにします」
「かしこまりました」
先に着いていたヘリオとペリドに聞く。
「合格した?」
「「勿論(!)」」
「良かったぁ」
「あっ!エメラ!」
「合格したわ!」
「良かったね!」
「そういえば、ヘリオの薬草の依頼って何だったの?」
「ドリームコットンを袋いっぱいに詰め込んでこいって依頼だ」
「へ〜」
「三人は合格したの?」
「「「もちろん」」」
「良かったわぁ」
「ところで、ペリドはどんな依頼だったの?」
「それ、私も聞きたい!」
「ただホーンラビットを審査員の目の前で十匹倒しただけだぞ!」
「そうなのね」
「エメラはどんな依頼だったの?」
「私もホーンラビットを十匹の依頼よ」
「へ〜」
「あっ!ラチナ!どうだった!?」
「合格」
「「良かったぁ」」
「ラチナは何の依頼だったの?」
「十二階層に生えているトライブリアの収穫。見つかるのに手間取った」
「確かにトライブリアはたくさんの群生はしないから見つけにくいよね」
「早速だが、Dランク試験を受けてくる」
「いってらっしゃい〜」
「次は誰が行く〜?」
「さっきみたいにルナでいいわよ」
「了解!」
ヘリオが何処かへ向かったので、受付へ向かう。
「Dランクアップ試験を受けます!」
「かしこまりました。付いてきてください」
「はい」
「トイフェル、変わって」
何をやるのかな?
受付嬢さんが私と同じくらいの背丈のゴーレムを弄っている。
「ルナ様は何の得物で戦いますか?」
「ナイフで」
「かしこまりました」
ナイフでいいのかなぁ・・・でも、詠唱が間に合わない時はナイフがいいよね。
「では、ナイフだけでこのゴーレムを停止させてください」
「ナイフが無限に出てくる魔法は使って良いですか?」
「良いです」
「分かりました」
「では、ご武運を」
受付嬢さんが隅っこに避難すると同時にゴーレムが動き出した。
まずナイフを胸元あたりに投げる。
「むぅ、避けられた」
行動を停止するってどうすれば良いのかなぁ、とりあえずこんな感じで投げてれば良いのかな?
それとも、魔石を壊さないといけないのかな。
壊さないといけないなら投げるだけじゃダメだよね。
投げやすい持ち方を握りやすい持ち方に変えて、ゴーレムめがけて突っ込んだ。
避けられたところにナイフを投げる。
また避けたところにナイフで突っ込む。
ゴーレムに殴られそうになったので、バックステップで回避する。
その勢いで床を蹴る。
床を蹴った勢いで頭を思いっきり切り付ける。
殴られそうになったので、手を蹴って床に転がる。
「痛っ」
勢いが強すぎるからあまりやらない方がいいかも。
近づいてきたところで足を思いっきり蹴って転ばせる。
覆い被さりながら殴ろうとしたので、ナイフの柄でガードする。
ガードしながら転がってゴーレムから距離を取る。
起き上がって助走をつけながらドロップキックをあたまに食らわす。
ゴーレムが仰向けになって倒れたところを馬乗りになって心臓部分を切り付ける。
「終了です。十分です。それ以上は予算が危ないです」
「分かりました」
そんなにこのギルドって困窮してない気がするけど・・・。
受付に戻って合格をもらう。
「これで貴女は個人でも正式にDランク冒険者です」
「ありがとうございます!」
みんなのところに戻る。
そこには、ヘリオ、ペリド、ラチナが居た。
「あれ?エメラはまだなんだね」
「さっきは偶然エメラのほうが早かったけど、依頼を受けたのは私の方が先」
「そうなんだ〜」
しばらくするとエメラが戻ってきた。
「合格よ!」
「良かったね〜」
「あれやりましょう!」
あれ?ああ、あれね!
「「「「「せーの!」」」」」
「「「「「Dランクおめでとう!」」」」」




