虫は死すべし!
当番の人が調理している隅でこっそり?作っていた苺飴を舐めながらダンジョンへ向かう。
「ちょーだい」
「良いけど、喉に詰まらない様に気をつけて」
「分かった」
「私も欲しいわ」
「俺も」
「良いよ・・・」
たくさん作ってたのに・・・ほとんど無くなった・・・。
九十七階層に着いた。
「またグリフォンだ〜」
「そうね」
グリフォンを見ていると高速でこっちに向かってきた。
「びゃっ!」
ズドンという音がして、周りが砂煙で見えなくなった。
「前もこんなことがあった様な・・・」
「ルナ!こっちよ!」
「はい!」
声がする方向に向かう。
「重力操作」
起き上がろうとしたグリフォンが重力操作のせいで、またうつ伏せの状態になった。
「動かないよね?「アイス・カッター!」
グリフォンは素早く這ってこちらに衝突してきた。
「わぁっ」
「ルナ!大丈夫ね!「召喚・ドライアド!あいつを固定して!」
ドライアドが蔦で固定する。
「何か音がしてない?」
「・・・確かに蔦が切れる様な音が・・・」
「アイス・カッ!?」
グリフォンが蔦を切って逃げて体当たりして、力尽きた。
「死んだよね?」
「死んだわね」
「えらく力のあるグリフォンだな」
「ね〜」
「進むよ」
「は〜い」
その後も道行くグリフォンに衝突されて切ろうとしたらGOKIの動きをされながらボス部屋に到着した。
「なんで私ばっかり衝突されるの!」
「先頭にいるからに決まっているじゃない」
「それにしても!みんなは全く狙われないじゃん!」
「・・・それより、グリフォンってあんな動きをするのね」
「話を逸らすな〜!確かに動きがキモいけど!」
「小さかったら駆除したいレベル」
「そうね」
「えーと、ボス部屋に入らないのか?ずっと前で突っ立ってるけど」
「今から入る所よ」
「はぁ」
ボス部屋に入った。
「美人さん」
「上半身だけね」
「アラクネだもんね」
「この前もそんな会話をした気がするわ」
「そう?」
「ええ」
「ラチナはどうっ!」
ラチナが吊り上げられた!
「あ、アイス・カッター!」
意図は予想よりも頑丈だった様で中途半端に切れた。
「怖い」
空中でプラプラは怖いよね!
「アイス・カッター!」
ブチンと言う音を立てて糸が切れ、落下しそうになって重力操作で着地した。
「最初からやれば怖くなかったのに・・・」
「そういう時もあるよ!」
「アイス・ブレード×3!」
アラクネの周りを氷の刃が回り、攻撃を仕掛けた。
「おお〜!糸で防ぐんだ〜!」
「結構耐久性のある糸ね」
「ね〜」
「この後は耐久戦かな」
しばらくすると、糸が切れてアラクネの首も切れた。
「原型があるから持ち帰りたい」
「良いね!」
「駄目よ!絶対ダメ!」
「そんな〜」
「駄目」
「は〜い」
「ラチナ、返事は?」
「はい・・・」
「じゃあ、行くわよ」
九十八階層に着いた。
「あっ、ケルピー」
「乗ってみたい」
ラチナがケルピーに近づいた。
「ラチナ!ダメ!」
走ってラチナの腕を掴んだら一緒に引き摺り込まれた。
「「二人共!?」」
水の中だから息ができなくて苦しいっ。
2人でもがいて水面に上がった。
「「すぅぅぅぅぅっ!?」」
また、引き摺り込まれた。
吸ってる途中のせいで水を大量に飲んでしまった。
「ガボガボ」
どうしよう・・・水上竜巻を起こすか!
水上竜巻を起こして天井付近に向かい、意識はあるみたいだけどほとんどないラチナを掴んで天井を思いっきり押して水上竜巻から逃げた。
このままだと死ぬので、間にキングスライムを入れてクッションにした。
「二人共!大丈夫⁈」
「うん!」
「うん・・・」
「ラチナ、大丈夫?」
「うん・・・」
「じゃあ、進もっか」
道中でケルピーにヘリオやエメラが近づこうとしたハプニングはあったけど、ほとんど何事もなくボス部屋に着いた。
「キモっ!」
「確かキャリオンクロウラーだと思う」
気持ち悪っ。こいつを見てると吐き気がする!
「アイス・ブレード!」
氷の刃を出すと、こっちに向かってきた。
「いやああああああああああ」
「来ないでえええええええええ」
「アイス・ウォール!」
壁のおかげで一時的に平穏が訪れた。
「ふぅ」
一息ついていると、天井に登って落下してきた。
「「ひゃあああああああああああああああああ」」
間一髪で避けられて良かった・・・。
急いで氷の刃を操って切りつけた。
避けられてお尻しか切れなかった。
「ちっ、運が良いな」
「アイス・ブレード×4!」
四つの氷の刃で挟み込んで殺した。
「ふぅぅぅぅうぅぅぅうぅぅ」
「死んだ!死んだ!死んだ!」
ラチナがあまりの嬉しさに小躍りしているけど、事情を知らなかったらやばいやつになりそう。
「わーい!」




