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バレた

 町は昨日のパレードのお祭り騒ぎが続いていて、いつもより賑やかだった。

「いちご飴!まだ安い!買わないと!」

 急いで昨日のいちご飴屋さんに走る。

「一本ください!」

「はい」


 お金を払って、広場で食べる。

「がりがりがりがりがりがり、もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

「ルナ!いちご飴ってまだ安いの?」

「うん」

「ちょっと買ってくるわね」

「いってらっしゃい」

 しばらくすると、みんなと一緒にエメラが戻ってきた。

「ルナ!一緒に食べましょう!」

「うん!」

 でも、一口で食べ終わっちゃう。

「もぐ・・・もぐ・・・」

「がりがりがり、がりがりがり、もぐもぐもぐ、もぐもぐもぐ」

「「じーーーーーー」」

「「ご馳走様でした」」

「太るのは諦めて食べれば良かった・・・」

「え〜と、ドンマイ」

「・・・」

 ラチナがしょんぼりしている。可愛い。

「早く行こ」

「うん!」


 ギルドに着いた。

 いつも通り転移陣でダンジョンに入ろうとすると、いつもの受付嬢さんに呼び止められた。

「すみません。ユヴェーレンの皆様がきたらギルド長室に寄越せと言われているので、ギルド長室に来てくれませんか?」

「「「「分かりました」」」」

 呼ばれる様なことは何も・・・やってた気がする。

 空にいた魔物のことかな?


 ギルド長室に着いた。

「早速だが、心当たりはあるか?」

 物凄く。でも、バレてないはず。

 アイコンタクトをして返事をする役を押し付け合う。

 結果的にヘリオに押し付けることができた。

「はい」

「なら、話は早い。今回呼び出したのは、空を飛ぶ魔物をパレードの邪魔をしない様に討伐してくれたことの謝礼だ」

 あ、そっか。呼び出されるのは大抵、(主に私が)やらかした時だから怒られると思ったけど、今回は何もやらかしてないんだった。でも、謝礼って?と言うかなんでバレた?

「なんでバレたの?」

「見学していた、有給中の領主様の部下がそれを見て、領主様に言ったんだ」

「なるほど・・・」

「じゃあ謝礼とは?」

「領主様直々に貰えるらしい。自分で決めて良いらしいぞ。もし、案が無ければパーティメンバーの家を貰えるらしいぞ」

「「「「え?」」」」

「ちょっと相談して良いですよね?」

「いいぞ」

 ギルド長に背を向けて話し合う。

「どうする?」

「討伐したのはルナとエメラとラチナだから、三人で決めたらどうだ」

「良いけど・・・とりあえず、家は要らない」

「「同じく」」

「じゃあ、お金を貰う?」

「でも、盗まれそう」

「だよね」

「じゃあ、魔法具?」

「いいわね」

「うん」

「良いと思うぞ」

 ヘリオが代表して言う。

「じゃあ、魔法具はどうですか?」

「魔法具・・・大きい家を買えるくらい高いのじゃないと無理だな」

「ひぇ」

「も、もう少し考えます!」

「どうする?」

「いっそのこと、家で良くない?」

「でも、いろいろ家具を揃えないといけないし・・・」

「ああ、そうだ。家具は領主様が負担してくれるらしいぞ」

「「「「ええ!」」」」

「もう、家でよくない?」

「でも、依頼で遠出をするときに家を綺麗にしてくれる人がいないじゃない」

「確かに・・・」

「一ヶ月くらいなら大丈夫だろ」

 そんな事ないと思うけど。

「とりあえず早く決めろ」

「もう、家で良くない!?」

「もう良いわ」

「うん」

「同じく」

「じゃあ、家で!」

「分かった。今から見に行くぞ」

「「「「え!?」」」」

「ほら、行くぞ」

 ギルド長がいなくなってしまうので、慌ててついていく。


 少しすると、立派な建物が見えた。

「これだ」

「「「「えーーーー!」」」」

「俺の家の二倍はある・・・」

 アメリカの庭付き一軒家の庭込みと同じくらいのサイズな気がする。

 日本の一軒家よりも全然広いこの領の家の二倍はあるなんて相当だよね。

「二階建てだぞ」

「「「「えーーーー!」」」」

「ほら、中に入るぞ」


 中は見事に空っぽだった。

「空っぽ〜」

「ここはリビングね」

「少し探検して良いぞ」

「わーい」

 みんなで駆け出していく。

「ここは料理するところかな。備え付けてあるし」

「こっちにトイレがあるわ!」

「なになに〜」

 エメラがいる方角にかけだしていく。

「本当だ!洗面所付き!」

「こっちにシャワールームと浴場と着替える所がある」

「浴場⁈浴場だー!!!」

「ルナは水属性魔法が使えるからあまりお金はかからないわね」

「えっへん」

「2階行こ」

「うん」

 シャワールームから出て階段に行く。

 階段が広い!手すりも高いし落ちそうにはないね!


 二階に上がると扉が六つ並んでいた。

 みんなで扉をパカパカ開ける。

「誰がどこ使う?」

「ここがトイレだよね?」

「うん」

「じゃあ私はここ〜」

「私は隣で」

「同じく」

「じゃあ俺はルナの向かいで」

「・・・」

 みんなで寝てる?ペリドを見つめる。

「ペリドは余ったところで良いよね」

「寝てる?のが悪いんだし」

 ということで、最終的に一番右がエメラ、その後ろが私、その後ろがラチナ。

 一番左がペリド、その後ろがヘリオ、その後ろが男子トイレとなっている。

 ちなみに女子トイレは下だから少し不便。


 階段を降りてギルド長の元に向かう。

「ギルド長!部屋決まりました!」

「家具買いに行くぞ!金は領主様名義で送りつけるから大丈夫だ!」


 広場より少し離れた通りにその家具屋は立っていた。

「冷蔵庫を下さい」

「かしこまりました。お届けすることも可能ですが、どうされますか?」

「そのままで」

「かしこまりました」

「お金は領主様名義で。ほら」

「かしこまりました」

 ヘリオとギルド長が会計をしている間にみんなでとりあえずベットと棚を買っておく。

 最終的に私たち女の子は私が淡い水色、エメラが淡い緑色、ラチナが淡いクリーム色のお揃いのラックにフリルがついているバスケットが入っている奴にした。

 男たちはヘリオが黒色のアンティークっぽいタンス、叩き起こして選ばせたペリドが白色の無骨なチェストとなった。

 ベットは私が白いアイアンベットに、上にフリルが付いている水色の掛け布団に、裾にフリルがついているお揃いの枕。

 エメラが収納付きの木のベットに、大人っぽいくすみカラーの緑色の裾にフリルがついている掛け布団にお揃いの枕。

 ラチナが棚が頭の上に小さい物を置けるスペースがある白いアイアンベットに、ポコポコしている白色の掛け布団にお揃いの枕。

 ヘリオが黒色のアイアンベットに灰色の掛け布団にお揃いの枕。

 ペリドが黒色のアイアンベットに暗い青色の布団にお揃いの枕。


 買ったものは私が一旦収納してから、家に戻って置いておいた。

「まだ揃ってないから今日はいつも通りの家で寝るわね」

「そうだね〜」

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