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パレードォォォ!2

 その後も馬車が続いていると、前から今回の主役であるシン兄様とディアナ姉様が乗っている馬車が来た。

 曲がさらに盛大になり、見ていた人が興奮して大声と黄色い声を上げる。

 さすがシン兄様とディアナ姉様。女性と男性どちらにも人気があるね。

 特に、ディアナ姉様は黄色い声がとても多くて、女性に尊敬されているのがよく分かって嬉しい。



 後、少しで馬車が前を過ぎるという所で、道に子供が飛び出してきた。

 大人に押されちゃったのか、勢いよく飛び出したせいで泣いてしまっている。

 周りにいた騎士が警戒しながら近づこうとすると、ディアナ姉様は馬車から飛び降りて子供に近づいていった。

「ディアナ様!お下がりください!」

「ただの子供なのだから、警戒する必要なんてない、わ」

 ギリギリお嬢様言葉を付け足せて良かったね。

「坊や、どうしたの?」

 ディアナ姉様!目線を同じにするためにしゃがむなんて!さすが子供好き!

「お、おぢゃれぢゃって、ごろんぢゃっだ」

「押されて転んだのね。大丈夫よ。お母さんか、お父さんは居る?」

「おがあぢゃんはいるげど、げがしてるっ」

「そうなのね・・・」

「あの!私がこの子の母です!」

 本当かな?でも、松葉杖で立っているみたいだから、本当っぽいけど。

「おがあぢゃん〜〜〜」

 あらら。本格的に泣き出しちゃった。

 しかし、子供好きのディアナ姉様は抱き上げて、あやし始めた。

「よ〜しよし。大丈夫よ」

 すると、今まで傍観を決め込んでいたシン兄様が言葉を発した。

「ディアナ、僕がお母さんの所まで抱いていく?」

「もちろんよ」

 しばらくするとさすが長女、子供は落ち着いてきた。

「シン、パス」

「はい」

 シン兄様が子供を抱き上げて、母親のところに持っていった。

「ありがとうございますっ。なんとお礼をすればっ」

「お礼はいらないですよ。強いて言えば・・・お子様とあなたを大事にしてくださいね」

「はいっ。ありがとうございますっ。ディアナ様もありがとうございますっ」

「どーいたしましてー!」

 うるさっ。後ろの方に届けるためだとはいえ、うるさい!

 ディアナ姉様とシン兄様が馬車に乗り込み、再びパレードが始まった。


 馬車が目の前を通り過ぎる直前に手を思いっきり振ると、ディアナ姉様が首を傾げながらウィンクしてくれた!ヒャッホーイ!

「ディアナ様がウィンクしてくれたわ・・・」

 いや、私じゃない?

 というか、この周りの人全員が自分に向けたものだと思う現象ってライブじゃなくても起きるんだね。


 馬車が通り過ぎて見えなくなると、後から金管楽器の楽器隊がやってきた。

「重くないのかな〜」

「重いと思うわよ」

「そっか」

 重そうだけど、音を聞いていると楽しくなる。

 曲は・・・ラデツキー行進曲かな?


 金管楽器の楽器隊が通り過ぎ、見ていた人が帰るか、楽器隊の後ろについて行くかの行動を開始した。

「このまま帰る?」

「お昼でお腹空いたからご飯食べに行こうよ!」

「あっちに私のおすすめの食事処があるからそっちに行きましょう」

「ごー」

 食事処ってことは安いご飯が出る所だよね。


 エメラのおすすめの「食事処あいあむ・しー」に着いた。

「すごい名前だね・・・」

「ここの店主は壊滅的な名付けのセンスを持っていると有名なのよ」

「なるほど」


 入店すると、食事処特有の騒々しさが耳に迫ってくる。

「五名です!」

「あいよ!そこに座って待ってて」

「はい!」

「混み合ってるね〜」

「私たちと同じ考えの人が多かったのでしょうね」


 三十分すると、席に座ることができた。

「すみませーん!注文したいです!」

「はい!どうぞ!」

「サクサクエビフライ大盛りで!」

「ナポリタンパスタで!」

「シーフードパスタで!」

「ハンバーガー!」

「フライドポテトサラダで!」

「はい!サクサクエビフライ大盛り、ナポリタンパスタ、シーフードパスタ、ハンバーガー、フライドポテトサラダですね!」

「「「「「はい!」」」」」

「サクサクエビフライ大盛りって食べられるの?」

「いけるぞ!」

「そっかぁ」

「ルナのハンバーガーも結構多いじゃない」

「そう?」

「ええ」

「そんな事ないと思うけど・・・」

「ある」

 むぅ。そんなに断定しなくても。

 それにしても、このお店は色々混ざってるね。アメリカに日本に・・・。

 これは転生者か、転移者が広めたんだろうね。それに、ラデツキー行進曲も。

「フライドポテトサラダです!」

「俺です」

「はい」

 ヘリオのが先に来たので、ヘリオだけ食べる。

「「「「じーーーー」」」」

「もぐもぐ、んぐ。見るな、食べにくいだろ」

「「「「別に良いじゃん(ない)(だろ)」」」」

「・・・」

 ヘリオは諦めたのか、黙々と食べ始めた。

 しばらくすると、ナポリタンパスタとシーフードパスタがきた。

「「私です」」

「はい、どうぞ」

「「じーーーー」」

「「確かに居心地が悪い(わね)」

「だろ」

 二人で三人を見つめているとハンバーガーとサクサクエビフライ大盛りが来た。

「私です」

「俺です」

「は〜い」

「でっか」

 めっちゃ大きい・・・口に入るかなぁ。

 もぐもぐ食べていると視線を感じた。

「見られる気持ちはどうだ!」

「「全然」」

「まじか」

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