パレードまで後少し!
初めての指名依頼を完了させてから一ヶ月ほど経った。
いつもの様に屋台で食べ物を買って広場に向かうと、人だかりが出来ていた。
「また喧嘩?」
「いや、辺境伯様がパレードをやるらしく、その貼り紙を見ようと集まっているんだよ」
「あ、ありがとうございます」
び、びっくりした。
それにしても告知かぁ。確か、本番数日前だから後少しかな?
それにしても、これだけ人がいると落ち着いて食べれない・・・。どこか違う場所に移動しよっと。
空いているベンチが無い!告知を見た後、そのままベンチで休憩している人が多いのかな?
しょうがないから立って食べるかぁ。
「ルナ!ってあら?どうして、立って食べているの?」
「んぐ。広場でパレードの告知をやっていて、広場に入れなくて、ベンチも空いているのがないから」
「パーレドの告知!そうなのね」
「うん!じゃあ行こ!」
「ええ!」
九十一階層に着いた。
「わっ」
「きゃっ」
「うおっ」
「!」
「おっ」
「水よ凍れ!」
急いで凍った水の上に上がる。
「びっくりしたぁ。まさか、入った瞬間一面が水になるなんて」
「そうね。初見殺しよ。それに、カナヅチだったらどうするつもりだったのかしら」
「うんうん。というか、ボス部屋はどこ?」
「確かに。見当たらないわね。もしかして水中に?」
「ん〜どうだろ?」
「ルナ、もしかしたら十六階層でルナを溺れさせた奴が出るかも」
「それは、手強いね」
「そうっ」
「エメラ!」
どうしよう!エメラが引き摺り込まれてる!
「アイス!」
どうしよう!間に合わない!
「ちょっと潜るね!」
「「「はぁ⁈」」」
急いでエメラに追いついて、引き摺り込んでいる奴に体当たりをする。
引き摺り込んだ奴が怯んだ隙にエメラを掴んで、みんなのところに戻る。
「よいしょ」
エメラを見ると気を失っていた。
「ど、どうしよう!え〜と、人工呼吸、人工呼吸」
人工呼吸をしてからしばらくすると、エメラが起きた。
「「「「エメラ!」」」」
「あら?助けてくれたの?」
「ルナが変な方法で起こしてくれた」
「変な方法?」
「失礼な!人工呼吸だよ!」
「「「「人工呼吸?」」」」
「そう!死んだり、命に関わる怪我を負っていない場合は意識を取り戻せる、優れた方法だよ!」
「どこで知ったの?」
「え〜と、本」
「題名は覚えている?」
「昔だから覚えてないや」
「そう。ところで、ボス部屋はどうやって見つける?」
「えっと、ルナを救出した時に、部屋みたいなのを見つけたから、多分それだと思う」
「そうなのね。でも、また潜らないといけないのね・・・」
「うん・・・。しかも、息が続く様に対策をしないと・・・」
「そうね・・・風魔法が使えたら良かったのだけど・・・」
「う〜ん、一つあるとしたら、ボス部屋の周りの水を凍らせて、凍った水の内側を割って収納して、上から入るくらいだけど・・・」
「かなりの力技ね。魔力は持つの?」
「持つよ。もしかしたら魔力痛になるかもしれないけど・・・」
「じゃあ、早速やってくれる?奴が来るかもしれないから」
「分かった。いっぱい使うから詠唱するね」
「詠唱?そういえば、三大魔法および、その派生魔法は魔法名だけだと、ほとんど効果を発揮しないんだったわね」
「そうだよ。でも、魔法名は使う者が勝手に決めてるから、たまに詠唱と同じくらい長くなることもあるけどね」
「そうなのね」
「ボス部屋の近くの水よ、凍り、内側の凍った者は砕け、私の中に入りたまえ。アイス&アイス・ブレイク&収納!」
少し心配になったけど、問題なく魔法は発動し、凍って内側だけ砕け、収納された。
「ルナの詠唱ってそういう感じなのね」
「気分によってちょっと変わるけどね」
「そうなのね。召喚・ドライアド」
「急にどうしたの?」
「ドライアドが蔦を出すから、それで降りて。蔦は丈夫だから千切れないから大丈夫よ」
「ヘリオ、先に行け」
「分かった」
「それにしても、ヘリオが長時間起きてるなんて凄いよね」
「そうね」
ヘリオが降りたので、次はヘリオが行く。
「次はルナが行って。私は身体強化で飛び降りるから」
「大丈夫なの?」
「大丈夫」
ヘリオが降りたから、私が降りて、ラチナが降ってきた後、エメラが降りてきた。
「ドライアド、戻って良いわよ」
「アイス・ドリル!」
天井に穴を開けた。
「どうやって行こっか」
「飛び降りっ」
穴が空いた天井を見ながら話していると、何かが穴から飛び出してきた。
「は、ハーピー?」
「ハーピーね」
「アイス・ウォール!」「アイス・ブレード!」
結構狭い空間をハーピーと刃が飛び回る。
「流れ弾を喰らいそうで怖いわね」
「私が先に飛び降りてみんなを受け止めるから、ボス部屋に入ろう」
「分かった!」
急いでラチナが着地した後、順番に飛び降りる。
しばらくすると、ハーピーの頭が落ちてくると同時に、転移陣が使えるようになった。
「良かった・・・。倒せなかったらと思ってヒヤヒヤしてた・・・」
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