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初めての指名依頼!2

 ギルドの酒場にて調査員たちと合流して、ダンジョンに向かう。

 十七階層にはキラースパイダー達がいた。

「うわぁ気持ち悪い」

「サイズがでかいから余計に気持ち悪いわね」

 気持ち悪いのでみんなで男たちの後ろに立つ。

 でも、正直に言って十六階層で溺れかけたことよりはマシ。

 後ろにいるから大丈夫だと高を括っていたら隣にいたラチナが釣り上げられていた。

「ラチナ!?「アイス・カッター!」

 急いで釣り上げている糸を切ろうとしたけど、柔らかすぎて切ることができなかった。

「ベトベトしてる・・・」

「どうしよう・・・そうだ!「フリーズ!」「アイス・カッター」

 糸が凍って、砕けた。

 ラチナが重力操作で着地したのを横目で見ながら、「アイス・カッター×5」を唱える。

 おじさんがアイス・カッターのせいでキラースパイダーの体液を被っているけど、まぁしょうがない。

 

 そんな感じでラチナが釣られた事以外何事もなくボス部屋の前に来た。

 十八階層のボスはポイズンスパイダーだった。

「うわぁ。毒は嫌いなんだけど。溶かす系じゃないといいな」

 ポイズンスパイダーが毒を吐いてきた。壁に毒がついたが、壁は溶けていない。

「溶かす系じゃないと。じゃあ体内に入るとダメなやつかな?」

「う〜ん。とりあえず、「アイス・ブレード!」

「落ちた首から何か紫色の煙が出てきているぞ」

「じゃあ、試しにこの氷を投げてみよっと」

「無反応だな。これも書いておくか」

「じゃあ「収納!」しといたよ」

十八階層に行く。


 十八階層は謎の肉塊が鎮座していた。

「気持ち悪っ」

「ん?ここの階層はグールがいたはずだが・・・」

 まさかグールが合体したわけじゃないよね?そんな映画みたいなことなんて起きないだろうし。

「わっ動いた!」

 動いているけど、歩くのが遅い。これなら肉塊を避けて通れそう。

「一応討伐しておくぞ」

「そんなぁ」

「文句は無しだ。こいつがどんな影響を出すかは未知数だからな」

「は〜い」

「アイス・ブレード×5」

「重力操作」

「召喚・ドライアド」

 みんなで肉塊に攻撃を仕掛ける。

「ん?魔法の威力弱くないか?というか効いていない?」

 え?本当に?試しにナイフでも投げよっと。

 ナイフは刺さったけど、魔法の方は滑ってる?というか刃が入っていない?

 グールは魔法が効くからグールじゃないのかな?

「これは報告者に何と書けばいいんだ?」

「謎の肉塊とかでいいんじゃない?」

「ルナ、ラチア、魔法が邪魔だから解除してくれないか?」

「了解〜」

「了解」

 魔法を解除しておく。

「収納室!」

 戦力が不安だから収納室を出して、ルビー、マリン、シトリン、スフェーンを出させる。

「きゅ!」

「きゅい!」

「きゅう!」

「きゅえ!」


「それにしても気持ち悪いね。再生しているわけではないだろうけど、傷口を他の肉で覆って無かったことにするなんて」

「そうだな。ところでお前は暇そうだから報告書作りを手伝ってくれないか?」

「暇なわけではないんだけどなぁ。まぁいいや、了解〜」


 報告書を作りつつ、攻撃をするのを繰り返して、早一時間がたった。

「ようやく人間サイズになったね」

「ここまで長かった・・・」

「さっきまでは三メートルは優にあったのに今では1メートル強しか無いもんね」

「そうだな」

「アイス・カッター!」

 魔法を唱えた瞬間、さっきまでは通じなかったのに、魔法がかなり奥の方まで食い込んでいった。

「アイス・カッター!」

「すっごい食い込んでる〜」

「そのまま続くぞ!」

「重力操作」

 ラチナが重力操作をかけたのを合図にして、一番傷ついているところに猛攻撃を仕掛ける。


 ヘリオの一撃で核らしきものが壊れ、肉塊が崩れ、動かなくなった。

「よく考えるとこれってボスじゃないよね?もしかしてボスはもっと強いのかな?」

「おい、嫌なことを言うな。本当になるかも知れないぞ」

「言霊って奴?」

「ああ」

「まぁ大丈夫でしょ!」


 先に進んでも、魔物が全くいない。

「合体しているという説も本当なのかもしれませんね」

「あ、喋った」

「し、失礼だぞっ」

「大丈夫ですよ、ヘリオさん?」

「はい。ヘリオです。ありがとうございます」

「かしこまらなくていいのですが・・・」


 ついに魔物に出会う事無くボス部屋に辿り着いてしまった。

「これでボスが強かったら嫌だなぁ・・・」

「あれ?穴が空いてますね」

「本当ですね」

「とりあえず入りましょう」

 扉を開けて中に入る。

「・・・・・・どこにも居ない」

「穴から逃げちゃったみたい」

「・・・あれってボスも混ざっていたという事みたいね」

「・・・はぁ。これも書いておくか」

「じゃあ次に行っちゃいましょー」


 十九階層に着いた。

「三メートルのスライムだー」

「すごいデジャヴを感じる・・・」

「合体してるー」

「デジャヴ・・・」

「アイス・ブレード×3!」

「重力操作」

「スライムは弾力がありすぎて魔法じゃないと効かないんだよなぁ・・・」

「さすが一個上の層ですね」

パキン「壊れたー」

「じゃあ行きましょう」

「は〜い」

 その場から離れて歩き出す。

「こっちはちゃんと道にスライムがいるんだな」

「そうみたい」

「それにしても周りを氷の刃が飛び交ってるのが怖いんだが・・・」

「大丈夫だよ。みんな慣れてるから、いつかきっと慣れるよ。ね〜」

「うん」

「ええ」

「そうかぁ?」


 無事にスライムを潰しながら、ボス部屋に辿り着く。

「これもデジャヴだったら面白いな」

「確かに面白そう。でも、穴は空いてないよ」

「そうか・・・」

 ボス部屋を開ける。

「居た。ってかキングスライムじゃん。布の中に入れると心地が凄くいい奴じゃん」

「アイス・ブレード!」

「すごい!跳ね返された!「え〜と、体を貫くほどの水圧!」

 これは魔力をいっぱい使うからあまり使いたくなかったんだけどなぁ。

「核が真っ二つになってる」

「今のうちに「収納!」あとで詰めておこっと」

「少し頂戴」

「いいよ〜」

「何でこんなに異常が発生しているんだ?・・・報告書が偽だと思われないといいが」

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